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ドル円はミセスワタナベとファンド勢の一騎打ち~逆張りで刈られるな(コラム)

 

ドル円はミセスワタナベとファンド勢の一騎打ち~逆張りで刈られるな

11月9日の米国大統領選開票以来、爆騰状態のドル円はすでに11月14日の週で111円寸前のところまで上昇し、1営業日1円の上昇を示現させるほどの勢いを継続させています。

論理的には理解しがたい展開

今回のドル円の大幅上昇は、トランプ政権誕生による期待相場とされていますが、債券と株、為替の関係は論理的に理解できる状況をはるかに超えており、金利が上がっても株価は同時に上昇し、為替も上昇するといった通常の相関関係を明らかに逸脱した動きが示現しています。しかし相場がこのような動きをする以上、いくら理不尽だと嘆いてみても仕方がないのもまた事実であり、年末に向けてどう向き合っていくかを真剣に考えなくてはならない状況になりつつあります。
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日足で見ますと、年明けからずっと抵抗線として機能してきた200日移動平均線を今年になってはじめて明確に上抜けしてきていますから、ここからは戻り売りではなく下落したら買いで入る買い下がりのオペレーションが必要になってきていることがわかります。
しかし多くの個人投資家はほとんどこの流れに順張りでついていくことができておらず、一定の抵抗線が登場するたびに戻り売りで対応してショートカバーを繰り返した状態が続いているようです。
この流れは同じくドル円の1時間足で追いかけてみますとかなりよくわかるチャートになっています。
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9日以降上昇軌道にのったドル円は一定の戻りには必ず売りがでるもののショートが多く下がりきらないまま、再上昇を繰り返す形となっており、売りっで参入したトレーダーは何度も踏みあげられてはストップロスをつけてショートカバーが相場を持ち上げていることがよくわかります。

ドル円は個人投資家の売りと投機筋の買いの全面対決の構図

ドルインデックスでみますと年初来高値を更新中ですでに101をも超えるところまで上伸しており、まともに考えればこれ以上ドル円が上昇するとは考えにくいところにきています。
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こうしたことも手伝ってか、市場でも話題になりつつありますが、ミセスワタナベと呼ばれる本邦の個人投資家は110円台に入ってからさらに積極的に戻り売りを試しており、そのショートの枚数はかなりのものになっているようですし、ここから上には相当な売り注文が並んでいる状況です。

端的に言えば投機筋が個人投資家の売りポジションをめがけて買い上げにきているのは明白で、投機筋は感謝祭前にある程度の決着をつけるためさらにこうした個人投資家のストップ刈りを行う形でドル円の上値を伸ばしていこうとしていることがわかります。
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18日現在の個人投資家注文状況(外為どっとコムの公表資料による)

もちろん本邦の個人投資家の数はかなりのものになりますから、ここからそれを踏みあげていくためには相当なエネルギーが必要になりそうですが、今年儲かっていないファンド勢は死力を尽くして買い上げを狙っているようで、迂闊に戻り売りをすればこのふみ上げ相場に巻き込まれることは間違いない状況となってきています。

NYダウも1万9000ドル超で2万ドルを狙う動き

ファンド勢は上昇を続けるNYダウの株式の上伸も狙っているようで、もはや目前となっている1万9000ドルをつければ年末までに一気に2万ドルをつけに行こうとする動きを見せています。こうなると日経平均も1万9000円以上をつける可能性が高くなり、ドル円の上昇支援材料となるリスクがでてきているのです。冷静に考えてみれば、なぜ短期間にここまでドル円が上昇しなくてはいけないのかまったくよくわかりませんし、債券金利の上昇は株価の上昇も止めるはずの動きなのですが、とにかく勢いを増した相場はトランプ期待というひとことだけで吹き上げる火柱相場になっており、正気を取り戻すまではこの動きに逆らっても仕方ない状況に陥っています。
したがってドル円も111円を超えて上伸する可能性はかなり高く、どうしても戻り売りを試すのなら感謝祭が近づいてこれ以上あがらないというタイミングまで待つ必要がありそうです。さすがに1125円を超えるところまで上昇するとは思えませんが、ここから1円以上の上昇は覚悟しておくべき状況です。
ただし、この爆騰相場を画策しているのはあくまで投機筋ですから、一旦上昇した相場の終焉時には必ず反対売買が示現することになります。
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フィボナッチリトレースメントで見ますと、0.382戻しの107.204円程度まで戻しても本来はおかしくないところですが、今回の買いについていかれなかった個人投資家の多くは108円台に買いを入れて待っているようですから、下落のほうも実は大きく期待できないところにさしかかってきているのです。
このように上値も下値も個人投資家がからむ複雑な状況が継続していますが、この流れを十分に理解したポジション作りを行うことが年末にむけてのドル円相場では重要になりそうです。不可解とも思えるトランプ相場は年明けの1月20日の就任式までは一定レベルで継続しそうですから、とにかくレベル感で戻り売りをするのだけは当面見合わせるべき時間帯にさしかかっているといえます。


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