jpy日本円(JPY)の特徴です。(通貨ペアの特徴シリーズ)

ご承知の通り日本の通貨ではありますが、世界でも流通量は多くドルやユーロと並んで主要通貨の1つです。

スイスフランほどではないですが、有事の場合(戦争や事変、武力衝突、大規模な自然災害などの国家にとって非常事態が起こること)は円が買われます。

ニュージーランド・クライストチャーチで起った地震の時、NZドルは売られました。リスク回避でニュージーランドから資金が逃げたのです。それから間もなく起こった東日本大震災の時では円が買われました。これは、日本が対外純資産1位(現在も世界一の債権国23年連続)なので、翌月曜日に株価暴落→日本のリスク許容度低下→海外の資金を手元に置いておきたい心理→円買いの思惑先行で円買いとなりました。

ですから現在、円は海外の通貨とは違う動きをするのです。 株価も同じです。株が上がれば他国では通常自国通貨買いですが、円は日本株が上がると円は売られます。 この点を覚えておきましょう。

円(JPY)で取引しよう

・取引する前に、レート表やドル円・クロス円のチャートの一覧をみて、円が全面的に買われているか?売られているか?を見ましょう。円が主導で動いている時は取引がしやすいです。(補足:クロス円ってのはドル以外の円絡みの通貨ペア全般を指します。例:GBP/JPYとかAUD/JPY等々)

・クロス円を取引する時は、必ずストレート通貨の動きも見ましょう。(例えば、ユーロ/円の取引時は、ユーロ/ドルとドル/円の動きも見ましょう)

・日本の経済指標に反応することは稀です。

・低金利政策が続いているため、円を売って外国の通貨を買うことが基本的な考え方です。また、日本の個人投資家は、円売り外貨買いの投資が圧倒的に多いの
で、下落の時は、スピードが速まります。

・日本の投資家・投機家は日本の経済ニュースや要人発言には反応は示しますが、政治ネタには反応が遅い傾向があります。外国人は政治ネタにも反応しますので、東京時間が終わり、ロンドン、ニューヨークで材料視され、翌日やっと東京市場でそれを引き継ぐようなことがあります。

ドル/円の通貨ペアがやはり注目。一日の動きを追ってみましょう

・オセアニア時間は、市場参加者が少ないので、値動きが荒いことが多いです。また、ニューヨーク時間に荒れた場合は、それを引き継ぎ乱高下することがあります。

・東京市場オープン前8:00ぐらいから日本の機関投資家やニューヨーク市場残った投資家の思惑で、奇妙な値動きをすることがありますので、実際のトレンドかどうかを見極める必要があります。

・東京市場がオープンして急に動くことがありますが、トレンドでないことが多いので気をつけてください。

・東京時間は、イベントを控えていなければ、株価にらみの相場になる可能性が高いので日経先物のチャートを見て、ドル円と同じ形を示していれば、株価を見ながら、判断すればいいでしょう。

・9:55の仲値に向けて活発に動く日があります。10:00ごろになると静かになったり、反対に動いたりもするので注意してください。

・上海市場が動き始めると、豪ドル/円や豪ドル/ドルに連動して、ドル/円が動く場合があります。

・前場が終わり11:30~12:30は奇妙な動きをすることが多いので要注意です。

・後場終わり14:30~15:00に株価が一方方向に動くときがあり、それにドル円をはじめクロス円も連動することがあります。ただし、15:00になると、急に反対方向に相場が動き始めることも多いので注意してください。

・15:00以降は、欧州の株価や欧州ネタに反応しますので、イベントのチェックが必要です。

・21:00~21:15に15:00と同じように急に相場の雰囲気が変わることがありますので注意してください。

・21:30(22:30)、と23:00(24:00)は米国の指標発表がありますので、その前後は値の変動が大きくなります。*( )はサマータイム

・ニューヨーク時間と重なる22:30ぐらいから25:30ぐらいまでは活発な取引がされますので、気をつけましょう。特にロンドンフィキシング25時(サマータイム午前0時)は、ドルや欧州通貨に引きずられて大きく動く時がありますので、注意しましょう。

・25:00以降は、突発的事象や講演、FOMCがない限り相場が落ち着くことが多いです。