管理人さん

バイナリーオプションを攻略するために、世の中には様々な手法が出回っています。その中には有効なものもあれば、うんざりするほど無意味なものもあり、痛い目を見たという方も多いのではないでしょうか。

まして、FXやバイナリーオプションをはじめた頃は、セミナーや商材などに多くの金額を使ってしまうというのは、多くの人が経験する通過儀礼にもなっているとも言えます。

また、中には確率論を使ってバイナリーオプションを攻略できないか考えている方も多く存在します。そのひとつにカジノで用いられることの多いモンテカルロ法という言葉が出てくる事があります。

モンテカルロ法とはどんな手法なのかを解説します。

モンテカルロ法とは

モンテカルロ法はギャンブルの賭け方

モンテカルロ法とは、カジノでの賭け方です。

バイナリーオプションに持ち入れられるカジノの賭け方ではマーチンゲール法が有名ですが、モンテカルロ法も同じくらい有名なやり方です。

勝率1/2で倍率が2倍というギャンブルの場合と、応用した勝率1/3で倍率3倍の場合でのやり方がある事もマーチンゲール法との違いです。

バイナリーオプションの場合は勝率1/2、倍率2倍というものに近いのでメインで紹介していきます。

基本的にカジノの賭け方を流用するのは全て悪い方向に向かうのですが、知識としてモンテカルロ法について理解を深めて、バイナリーオプションの攻略に当てはめる事が出来るか? を検証してみましょう。

モンテカルロ法の実践

モンテカルロ法の解説図

さて、極力簡単に書きましたが分かりづらいです。 しかし順番に追っていけば簡単ですので一緒に見ていきましょう。

紙とペンを用意します。

  1. まず、「1,2,3」という数字を紙に書き出します。
  2. ベット(掛け金)は、現在書き出した数列の、両端の数字を足した数です。 1と3なので。例えば4000円。
  3. 負けたら先ほど賭けた数字を足して、また両端の数字を足した数を賭けます。「1.2.3.4」1と4なので5。例えば5000円。
  4. 勝ったら書き出した数字の両端の数字を消します。そして、また両端の数字を足した数を賭けます
  5. マーチンゲールと違い、1回勝てば帳消しにはなりません。数字が無くなるまで続けます。
  6. 数字をすべて消化するか、残り1つになったら1セット目は終了。その時には必ず勝っています

実際にシミュレーションしてみましょう

回数12345678
数式メモ1231234123451234562345234573454
賭け金45677108数字が1個なので終了
勝敗は?××××
収支-4-9-15-8-15-5+5+5

↑最後は都合よく終わらせましたが、このようなイメージです。

7回中3回しか勝っていないのに、収支はプラスになっているのがお分かりいただけただろうか

負けが続いてもマーチンゲール法ほど金額が大きくならない点もポイントです。

バイナリーオプションでシミュレーション

紙に書いた数字賭け金(×1000円)勝敗収支
11234000円×-4000円
212345000円×-9000円
3123456000円-3000円
42346000円×-9000円
523468000円×-17000円
62346810000円-7000円
73469000円×-16000円
8346912000円×-28000円
93469,1215000円×-43000円
103469,12,1518000円-25000円
11469,1216000円×-41000円
12469,12,1620000円-21000円
1369,1222000円×-43000円
146,9,12,2228000円×-71000円
156,9,12,22,2834000円-37000円
169,12,2231000円×-68000円
179,12,22,3140000円-28000円
1812,2234000円+6000円

バイナリーオプションの場合は倍率が2倍に満たないという点は一旦置いといて、もっと現実的なシミュレーションをしてみましたので一緒にご覧ください。

  1. まず第一回目は、勝てばそこで利益が出て終わりなので負けます。いきなり-4000円です。
  2. 次は5000円で賭ける事になるので、これも勝てば収支計+1000円となり終わるので、負けます。-9000円
  3. 負け続けても良いのですが、ずっと1を足すというのもつまらないので勝ってみました。しかし収支マイナスなので続けられます。-3000円
  4. 次の賭け金は6000円なのでここで勝ってしまってもまたプラスで終わるので負けます。-9000円
  5. ここは結構重要な勝負。8000円の賭けなので勝てばマイナス1000円にまで縮められます。 しかし現実は甘くないはず。ここはあえて負けましょう。-17000円です。このマイナスは大きい。
  6. 何度もやっていますが、思ったよりも掛け金が上がってこないのでまたここらで勝たせます。負ければ-27000円で致命的でもなかったと思います。これで-7000円
  7. 次の賭け金は9000円なので、これで勝てばまたプラスになってしまいます。 進んでいくうちに、2回連続で勝てばもう負けを取り返せてしまう事が分かってきます。ここは負けて-16000円としましょう。
  8. 12000円の賭け。 勝っても面白くないので負けます。 -28000円
  9. 15000円の賭け。いよいよ切羽詰まってきました。ここは当然負けてみます。-43000円の負けは精神的にも負担です。
  10. 18000円の賭け。ここで負けてみても面白いですがこれだけ大きく負けてもまだ勝てるのか?検証してみます。 -25000円
  11. 16000円の賭け。一度勝つと少し賭け金は減ります。 ここで勝つと随分負けが減ってしまうのでもう一声負けてみましょう。 -41000円
  12. 20000円の賭け。 負け続ければ永遠に続くだけなのでそろそろ勝ちに進んでみましょう。 -21000円
  13. 22000円の賭け。 ここで勝てばもう負けを取り戻せてしまい終わり。 やはりこれだけ負けが多くとも少し自分に運が傾くとすぐに取り戻せます。 一旦負けて-43000円
  14. 28000円の賭け。 試しにもっと意地悪してみましょう。-71000円これは絶望的です。
  15. 34000円の賭け。 ここから勝つシミュレーションをしてみます。-37000円
  16. 31000円の賭け。 やはり2連勝すればかなり負けを取り返してしまいます。 一旦負けて-68000円
  17. 40000円の賭け。 負ければ108000円の負け。 キリが無いので勝ちます。-28000円
  18. 34000円の賭け。 勝って+6000円で決着をつけました。お疲れさまでした。

シミュレーションを検証

シミュレーションをすると、

  • 連勝するとプラスになって終わる為、あえて負ける事が多かった。
  • 勝率は7/18で5割にも満たないがプラス収支になった。
  • 回数を重ねても、マーチンゲールほど賭け金が膨らまない

等、当初思っていたよりもずっと良い結果になるという感想は持ちました。 特にギャンブルの場合、熱くなって賭け金を冷静に判断出来なくなる事が一番の負けパターンですので数字を見ながら機械的に賭けていけるこの方法は有効とも言えます。

何度(20回くらい)も取引していれば必ず1度は流れ(連勝)が来る事が前提ならとても有効な投資法と言えるので、実際そうなんじゃないか?とは思います。 2回連続で勝つ確率は25%ですから、4回に1回は連勝するのが通常です。 シミュレーションだと19回まで引き延ばしていますが、破産せず無事プラス収支になっています。

しかし、

  • 資金を10万円と決めていたら、17番の取引で負けた時に破産していたので資金に余裕が必要。
  • 後半になると、金額が膨らむ為、連敗すると破産
  • バイナリーオプションは倍率が2倍では無いので注意(1.8倍前後が標準)

結局マーチンゲール法と同じ事ですが、負けが重なり最後の方は資金との戦いとなり、それでも負けたら破産という結果が待っている事は変わりません。

まとめ

モンテカルロ法をかみ砕くと、

  • 連勝すれば負けを取り戻して勝てる
  • 連勝する確率は1/4
  • 連勝するまで賭け続けられる投資金額・資金があれば成立する。

という事なので、感覚的には成立しそうと思うでしょう。 必勝法と信じている方さえいます。 実際、シミュレーションしながら私自身、「全然負ける気がしない」という錯覚に今でも陥っています。

しかし、連敗すれば大きな損失をして賭け金が膨らみ、次の勝負で勝つか負けるかは1/2であるという事を念頭におけば、コツコツを勝ちを重ねてなかなかマイナスにならないけど、いつか破産する投資法であるといってよいでしょう。

バイナリーオプションで全然勝てない、負け続ける人には理由がある

一つ思ったのは、常に10000円固定で取引をしているような人には不要ですが、上記のようにギャンブル思考になり金額をころころ変えているような人にはまだこちらのやり方の方がマシとススメられるかなと思いました。