MT4等の為替分析ツールに標準で入っている移動平均線というインジケーターについて解説します。
FXをやっている人でも移動平均線さえあればテクニカル分析は十分という人もいるくらいメジャーで、バイナリーオプション攻略にも使える最強のインジケーターの一つです。
移動平均線といってもいくつか種類がありますが、もっとも多く使われるのはSMA(単純移動平均線)と呼ばれるもので、今回はこれだけに絞って解説します。
(単純)移動平均線とは
(単純)移動平均線とは、指定した期間の平均値を出したものです。
ローソク足だと説明がしやすく、例えば期間を10に設定したら、過去10本分の足の平均値を出して結んだ線になります。 例えば上の画像を見ると2本とも下の方にあります。 少し前までずっと低い値にいたからです。
表示する時間足によって期間は変わる
期間を200にして、日足で表示させた場合は、200日移動平均線で、200日分の平均値を示しますが、1時間足で表示させた場合は、200時間分の平均値を示します。
ここは最初分かりづらいのでしっかり覚えておきましょう。
- 日足で表示させた場合、黄色の線は25日移動平均線
- 1時間足に移動した時は、黄色の線は25時間移動平均線
ラジオなどで「25日移動平均線に注目です」といった場合は、日足で期間を25に設定した移動平均線に注目という意味です。
移動平均線の設定の仕方
設定(導入)の仕方は、
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- MT4の場合は挿入→罫線分析ツール→トレンド→MovingAverage
- 左にあるナビゲーター→インディケータ→トレンド→Moving Averageを右の画面にドラッグ
のどちらかで出来ると思います。 移動平均線=Moving Average です。
期間を変えて複数表示させる
通常、移動平均線は期間の異なる数本を用いることが多く、10SMAと25SMA、75SMAと200SMAなどの組み合せを多く見ることができます。
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ここの期間と、スタイルで色を変更します。 複数表示させるときは色を変更しないと分からなくなります。
おすすめの期間の設定は3本
期間の設定おすすめは、
25・・黄色
75・・緑
200・・オレンジ
の3本です。 色分けは自由ですがこのサイトで解説する時にこの色分けにしているので一緒の方が分かりやすいでしょう。 説明する時は、黄色の25MA、緑の75MA、オレンジの200MAと表記しています。
後で編集する時は、チャート→表示中のインジケータ→MovingAveradgeを選択して編集します。
数本入れるとどれがどれか編集を押さないと分からないのが難点です。 入れた順番に上から表示されることから短い期間から入れておくと分かりやすいでしょう。
移動平均線の使い方・攻略法
移動平均線は、トレンド系のインジケーターです。 トレンド系のインジケーター共通である、抵抗であり転換の目安です。
上の画像はドル円1時間足です。 オレンジの200MAが下支えとしてずっと機能していた事が分かります。
緑の75MAもぶつかった時間帯はまだ超えておらず、線を超えたら一気に上昇している事から転換の合図となった事も分かります。 ですから、使い方は
- FXの場合は線を超えた時が買いのサイン
- バイナリーオプションの場合は、抵抗線・支持線としてタッチしたら逆張り
という使われ方で、非常に簡単です。 簡単でかつ画面を見ればわかると思いますが本当に反応するので最強のインジケーターの一つだと思っています。
抵抗線・支持線については以下のページもご覧ください。自動で生成される斜めのレジサポラインといってもよいでしょう。
実際の攻略動画をアップしました
YOUTUBEに実際の取引動画をアップしました。 解説は簡素ですが、MT4を見ながら、どんなタイミングでボタンを押すのか?というのが裁量でありコツなので参考になると思います。 あまり急がないけど遅すぎると不利な状態でスタートするので取引を重ねてコツをつかみます。
75MAでの取引例
攻略動画をアップしました。
200MAでの取引動画
オレンジの200MAでよいサンプルがとれました。 特に、200MAの場合は75MAよりも値が曖昧なので余裕を持った取引が求められます。 コツは信じる事なので、少しはみ出て「そのまま抜けちゃいそう」と思った頃が一番買い時です。
バイナリーオプションで使うには何分足で使うとよいのか
具体的にバイナリーオプションで攻略する方法ですが、簡単なのは5分足で表示させて抵抗・支持線として利用する方法です。 取引回数が多くなります。 しかし、5分足では勝率が高まりません。
何度も取引をして勝率が高いのは1時間足で見て近づいたら仮でラインを引き、ラインは別の分足にしても値が変わらないので目安とした値で逆張りをするという方法です。 5分足くらいで取引すると良いでしょう。(1分足にしても値は一緒なのでやる事は変わりません)
抵抗・支持の強さ(勝率の高さ)との関係性を以下にまとめました。
時間足との関係性
基本的に抵抗が強いのは時間足が長ければ長いほど強いです。
週足>日足>4時間足>1時間足>30分足・・
時間足が短くなるにつれて、抵抗の力が落ちてきます。 つまり勝率が減ります。
1分足だとチャンスが沢山あるというメリットがあるが、抵抗が弱いというデメリットもあるという事です。
ただ、「値」は時間足が長ければ長いほど曖昧になります。日足の移動平均線は確かに「この辺で抵抗に合う」というのはかなり正確なのですが、どの辺か曖昧なのです。
これは地図で雨雲レーダーなんかを表示させているのをイメージすると分かりやすいのかなと思います。 雨の降る地域と降らない地域があるとして、日本地図だけじゃ、「世田谷区は雨が降るけど渋谷区は降らない」など細かい所まで分かりません。もう少し地図を拡大すると細かくわかるのと似ています。
期間(色)と攻略の関係性
基本的には期間が大きくなればなるほど抵抗力は高まります。
平均の値なのでデーターが多い方が正確です。
つまり、抵抗の強さで言えば200MA>75MA>25MAです。
なのでオレンジの200MAで狙いたい所なのですが、だいたい一番遠くにあるのが200MAです。25MAが最近の平均な事からイメージは沸くと思います。
ゴールデンクロスとデッドクロスとは
後はFXでの移動平均線の使い方でよく使われる手法は、2本の移動平均線を使って、ゴールデンクロスとデッドクロスを狙おうという攻略法です。
- クロスして上に行くのがゴールデンクロス
- クロスして下に行くのがデッドクロス
といいます。 期間が短い方が、期間の長い方を抜けて行く事ですので上の画像は、黄色(25MA)が緑(75MA)を上に抜けようとしているという事です。 つまり、ゴールデンクロスになるか?という局面です。
ゴールデンクロスは、転換の合図なので、これをきっかけにここからグングンと上に伸びるので買い時を示しています。
FXで人気の高い移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロス攻略法です。
ちなみに、「具体的にどのタイミングで買えばいいのか?」という誰もが思う疑問に明確に答えている所は少ないですが、FXの場合は時間的に余裕がある為、クロスしてしばらく続きそうだったら買いという風にゆっくり判断が出来ます。
バイナリーオプションの場合は、大きく進む事は重要ではありませんのでやはり抵抗・支持線として利用します。
管理人殿
倍也(ばいなり)と申します。
ここ数日、コメント連投で恐縮ですが、また記事修正のお願いです。
昨日更新された「シグナルツール(サインツール)とは」からリンクされた
こちらの記事を拝見しましたところ、誤字と「尻切れトンボ」が見受けられます。
・中盤の見出しで「バイナリーオプションで使うには1足足で使うのか」とありますが、
「1分足」の間違いでしょうか。
・最後の項目「期間(色)と攻略の関係性」の解説文の最後の文章に句点がなく、
内容的にはおそらくそれなりの分量の解説文が続くような気がいたします。
当該部分をご確認いただき、修正いただけますでしょうか。
以上、よろしくお願いいたします。
ご指摘ありがとうございます
ご指摘いただいた点一部修正しましたが、また全体的に見直しさせていただきます。
今後ともよろしくお願いします。
いつもありがとうございます。
Uopと移動平均線の手法をあわせたいのですが、具体的にどうしたら良いかわかりません。
どちらも良さそうなので、取り入れたいねでアドバイスよろしくお願いいたします。
複数のインジケーターの組み合わせの場合は、
・条件として追加して、フィルター効果を狙う(絞り込み)
・どちらのサインも利用する(エントリーポイントを増やす)
のどちらかです。
UOPは頻度が高く、フィルターをかけた方が良いものなので、移動平均線に限らずフィルターとして利用すると良いでしょう。
例えば、移動平均線は抵抗線・支持線ですので、抜けたらその方向へ進みやすいです。 それなのにUOPが逆のサインを出している場合は取引をしないという使い方が出来ます。
UOPが↑(上↑)のサインを出して、ちょうど移動平均線にタッチしたら2つのインジケーターが「ここ」というサインを出しているのでエントリーしようという使い方です。
何分足で見たら良いですか?
一時間で見て、5分に切り替えが良いですか?
移動平均線や一目均衡表等、FX目線で作られたインジケーターは1時間足、4時間で見ます。
UOPは5分足や15分足でしか使いません。
1時間足、4時間足で移動平均線や一目均衡表が示す値で、仮でラインを引いておき、5分足に移動すると、「多くの人が売買の目安とする値」が分かった状態で、UOPインジケーターを使う事が出来るという風に考えると理解・イメージしやすいでしょう。
そうですか。
丁寧にありがとうございます。
早速試してみます。
いつもブログで勉強させていただいてます。