毎週月曜日、1週間の為替相場の動きを振り返るバイナリーオプション週刊コラム。

今週はドルストレートに注目です。

先週のドル円相場

先週のドル円相場は、
始値 102.361
高値 104.191
安値102.251
終値103.879

でした。

先週は1週間で1円94銭動きました。ただ、そうは言っても、冷静に見れば、水曜日だけ95銭動きましたが、あとの4日は、いつもとそれほど変わらない値幅でした。(月:34銭、火:39銭、水:95銭、木:35銭、金:68銭)

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※クリックで拡大。  時間別値幅表 ドル円 (縦軸:値幅(銭) 横軸:日本時間)

そろそろ慣れてきましたか? この値幅表をご覧頂ければ、20日(水)の12時、21日(木)3時、22日23時が大きく動きましたが、他の時間帯はいつもと同じ感じなことが理解できるでしょう。

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ただし、大きく変わったことは、101円-103円のレンジをブレイクして、上昇のトレンドが今週できたということです。
今後は一先ず、今年4月4日の高値、104円126銭を一瞬ですが超えてきたことで、105円が視野に入ってきました。
ただ、金曜日の終値103.879まで押し戻されていますので、金曜日の高値104円191を今週、来週で上に抜けてくることができるのか注目しなければいけません。押し戻された場合は、結局相変わらずの100円-104円のレンジ内に留まる可能性もまだあります。

先週のユーロドル相場

次に、先週のユーロドルに注目してみましょう。
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始値1.33912
高値 1.33990
安値1.32206
終値1.32428
値幅:0.01784

上の画像はユーロドルの週足です。 ユーロドルもきれいな下落トレンドが続いています。 もう6週連続、陰線が続いているのが分かります。19日火曜日に、何度も打ち返られた1,33300台を下に抜け、翌日水曜日には、あっさり1,33を下抜けました。もう既に1.32がターゲットとなっています。

日本時間金曜深夜3:00からのジャクソンホールでの、ドラギ総裁の講演は、今一消化不良な講演で、何が言いたかったのか分かりませんが、ただ、23:00からのイエレン議長の発言がハト派にもかかわらず、時期はわからないが早期利上げの可能性を発言したわけですので、どちらにマネーが流れるかは一目瞭然です。水は川のように高い所から低い所へ、マネーは低い所から高い所へ行くのが当然の流れです。そうゆう意味で、今後も、ドラギ発言、ドイツ経済指標、ウクライナ情勢、米国雇用関連指標内容には、しっかりと目を向けましょう。

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値幅表も見てみましょう。 先週のユーロドルの時間別値幅も、通常通り、東京時間は値幅が狭く、欧州時間に入ってから値幅が出る展開とな
りました。下落トレンドの中、時間帯さえしっかりと選べば、特に難しい相場ではなかったと思います。

先週のポンドドル相場

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始値1.67146 高値1.67370 安値1.65608 終値1.65728 値幅0.01762

ポンドドルは、上の表⑤をご覧いただいてお分かりのように7週連続陰線が続いています。また、月足もトレンドラインを下に割り込み、きれいな下落トレンドが継続しています。

先週のバイナリーオプションコラムにも記載しましたが、予想通り、火曜日、水曜日の17:30の英国指標発表で大きく値が動きましたね。ポンドの売り材料と、ドルの買い材料が一致して、今週も下落トレンドが形成できたと思っています。
ただ、指標発表の時間帯を除けば、ユーロドル同様に時間帯を選べば、難しい相場ではなかったと思います。

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また、おなじみの時間別値幅表をご覧いただければお分かりのように、ポンドドルが元気よく動いている時間帯は欧州時間とロンドン時間(15:00~25:00)の間だけなのです。

今週の相場展開

今週も、ドルを中心に相場が形成されていくと思っています。クロス円をトレードするよりもドルストレートで取引するほうが分かりやすい相場が続くと思っています。
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ドルインデックスが昨年の9月以来久しぶりに82に乗せてきました。このことからもドルが強いことが分かります。次のターゲットは82.70なのでこの値にも注目です。もちろん、10年債利回りにも目を向けるようにしてください。

今週ぐらいから、長い夏休みを終えて市場参加者が増えてくると思われます。ますます、15:00~25:00の間は相場に活気が出てくると思われます。

また、今週は月末ということで、実需の買いや売りの大きな玉が出たりすることもあります。ポンドであれば、ロンドンフィキシングに向けての思惑や、ユーロであればドイツの指標発表が多いので、発表の時間帯は気をつけましょう。

もちろん、ウクライナ情勢関連のニュースには敏感にならなければいけません。

今週のバイナリーオプション攻略

ドル円もトレンドが出てきましたので、一番言いたいことは値頃感で判断しないことです。

例えば「102円台から104円台まで行ったんだから、もう下がってもいいんじゃない?」という考え方です。典型的な逆張り思考です。103円のレンジをブレイクし、4月以来のレンジ104円126も抜けたわけですから、基本的にはレンジ取引の逆張り思考を順張り思考に切り替えなければいけません。そのためにも、ドルインデックや利回りを見ながら、チャートを見て、ドルの動きについていけば良いだけなのです。要するにトレンドフォローということです。

また、取引の種類にも注意をしなければいけません。値幅の出やすい欧州時間以降はレンジインの取引は避け、HighLowの取引を利用するようにし、途中決済をうまく利用するようにします。また、”トレンドの出ている時間帯”はドル円は基本的にはHighから、ユーロドル、ポンドドルはLowから入るようにします。このエントリーの仕方は痛い目にあいにくいです。
では、“トレンドの出ている時間帯”とは、どうゆう時間かと言えば、長めのチャートでトレンドが確認できる時間帯のことです。私は、時間足でトレンドを見ています。今回は、私がエクセルで作成しているオリジナルの時間帯分析表を公開します。

下の表をご覧ください。クセを伝授いたしますので、今後の参考にしてください。

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※クリックで拡大
ドル円時間足:白:陽線 青:陰線 横軸時間 縦軸:日付

この表は、ドル円の時間足を時間ごとにローソク足が陽線であれば白、陰線であれば青を毎日つけていっているだけです。BOBOXの罫線機能と同じですね。

ただ、ここから色々なことが見えてきます。

例えば、先週18日~22日、東京時間の9時~14時のセルを見ると、一目で青の分布が多いのが分かります。特に22日は6時間の内5時間連続で陰線が出ています。 要するに東京時間はドル円が上昇している時合にも関わらずドル円が売られていることが分かります。

一方、15時以降は、白のセルが多くなっていますね。白のセルが3時間や、19日は6時間続いています。要するにドル円の今回の上昇トレンドを作っているのは欧州勢で、それを東京勢は利益確定していることが分かります。

ですから、ドル円上昇のトレンドは欧州時間・ロンドン時間に出やすいことが分かるのです。

また、東京時間にトレンドが出ると、欧州時間は、それを一旦否定する傾向があることが分かります。例えば22日東京時間5時間陰線のトレンドが出たにも関わらず、15時、16時と陽線で否定します。24時から3時までは陰線がまた続きますが、イエレン議長の講演を終え、週末の利益確定売りがでたものです。

逆に、東京時間トレンドがでないと、欧州時間以降トレンドが出ることが多いです。例えば6日や7日を見て頂ければ分かると思います。

(*14時が青(陰線)だと15時が白(陽線)また14時が白であれば15時が青、8時が青(陰線)だと9時が白(陽線)また8時が白だと9時が青の時が多いのが分かると思います。東京時間はちょっと変わっているのです)

おそらく、先週は東京勢はドルがまだ買えていない所が多いと思います。もし今後東京時間、陽線(白)のセルが多くなってきたら、そこが今回のドル円上昇の高値となり、欧州勢は利益確定に回り、ドル円は下がることになると思っています。東京勢は、いつも欧州勢のカモなのです。

ユーロドル、ポンドドルは欧州通貨ということもあり、欧州時間以降にトレンドが出ることが多いです。またドル円同様に、東京時間にトレンドが出ると、欧州時間には出にくいです。

エントリーの方法

トレンドの出ている通貨を取引する場合は、トレンドが出ている時間帯を時間足で見て確認し、トレンドの方向でエントリーをします。先ほども言いましたが、ドル円は基本的にはHighから、ユーロドル、ポンドドルはLowから入るようにします。

エントリーのタイミングは、15分や10分足など短めの足で、トレンドが同じ方向で出ているか確認できたら、1時間前でもその方向にエントリーします。1分や2分の短い決済に慣れてしまっている人は、Tickの動きにびくびくするかもしれませんが、気にせずエントリータイミングの計った足だけを見るようにしましょう。そのままトレンド方向に動いていけば、そのまま決済まで持ち続ければ良いですし、途中で戻ってきたら、利確して途中決済で一旦退場します。エントリーのタイミングさえ間違わなければ、慣れてくればレンジ相場の時よりも簡単です。

チャートポイント

バイナリーオプションを攻略する上で、レジスタンスライン・サポートラインでの攻略法が一番有効です。 ここではチャートポイントと呼び、記載しておきます。

○ドル円のチャートポイント
上は、金曜日高値の104円191。そこを上に抜けた時は104円50銭。その上は104円82~85銭。更にその上は104円90銭 105円00、105円24~25銭。
下は、103円65~67銭、その下は103円50銭、103円35銭、103円20~25銭、103円10銭、103円00、
102円85銭~90銭。ここを下抜けした場合は、今回の上昇トレンドが一回終了となります。

○ユーロドルのチャートポイント
上は1.33、そこを上抜けした場合は1.33300~1.33360、1.33500
下は、1.32100、そこを下抜けした場合は1.32、1.31900、1,31500、1,31045

○ポンドドル
上は1.66、そこを上抜けした場合は、1.66500、1.66800~1.66850、1.67。
下は、1.65500、そこを下抜けした場合、1.65350~1.65400、1.65100、1.65、 1.64900、 1.64644