管理人さん

オシレーター系で評価の高いインジケーターMACDの紹介をします。

特に当サイトでは初心者向けに「いくつかサイトを見たけど線の数が違うからよく分からない」等という初歩的疑問とバイナリーオプションに特化したサイトなのでバイナリーオプションでどう使うか?という2点を重点的に解説致します。

MACD(マックディ)とは

MACDとは

MACDは「Moving Average Convergence/ Divergence Trading Method」を略したもので、「移動平均・収束拡散トレーディング手法」と訳すことができます。

簡単に言うと、MACDは移動平均線のひとつであるSMAが進化したものと捉えることができます。

SMAは過去○本分の足の平均を出したものに対して、MACDはその比重を変えています。現在に近い足ほどウェイトを大きく、過去の足になればなるほどウェイトを小さくすることで、より現在の状況を正確に分析することを可能としました。

MACDはオシレーター系インジケーター

MACDは最強のオシレーター系インジケーターと呼ばれています。 しかし、移動平均線はトレンド系と呼ばれている為、最初は混乱する要素の一つです。

移動平均線自体が、トレンド系ともオシレーター系ともいえるインジケーターですので、ハッキリさせる必要自体ないのと、移動平均線を基準にしながら売られすぎ・買われすぎを判断すると考えればオシレーター系に該当すると考えておきましょう。

MACDの見方は混乱しがち

MACDの見方

MACDを現代のMT4でデフォルトで導入すると、白い棒グラフと1本の赤い線で表示されます。

FX系の解説だと線が2本あるのが前提で話が進む場合が多いので、検索して調べると初心者は置いていかれてしまいます。 まずはこの図での解説が必要です。

  1. 縦線のグラフのようなものがMACD線です。
  2. そしてもう一本の線がシグナルと呼ばれています。

これは間違いありませんので覚えておきましょう。

ヒストグラムとは~MACDで混乱する理由

MACDの混乱の理由

MACDを勉強する際に一番混乱するのは、「サイトによって線の本数が違う」事と、「ヒストグラムの罠」の2点があります。

画像は、上はGMOクリック証券のプラチナチャートにてデフォルトでMACDを表示させた図。下がMT4にてデフォルトでMACDを表示させた図です。

どちらも、MACDの設定値は同じです。 つまり同じ数値を示しています。

  1. 上の方が線の本数が多いのは、下と比べて、ヒストグラムという縦線のグラフが追加されているからです。 黒い線がMACDです。
  2. 下の縦線は、ヒストグラムのような見え方をしていますが、上の図では黒い線で表されているMACDです。

これは混乱する事間違い無しです。 まだ分からないかもしれないので追加で説明します。

MACDの線

下のMT4の縦線グラフの曲線を線として表すと、上の図ではグレーで表示されていたMACDと一致します。

ですから、MT4で表示される棒グラフはヒストグラムでは無く、MACDそのものだという事をまず理解しなくてはいけません。

線2本で表示する方法

macd
デッドクロス・ゴールデンクロスがポイントとなるので線で表した方が分かりやすいという事で、線2本で表示させる方法を解説します。

手順は、
20140325b
MT4のナビゲーターのカスタムインディケータを開き(最新版は、Examplesというフォルダでした。)

MACDを見つけたら右クリック→修正。
20140325c
すると、こんなエディタ画面になるので、その中から下の記述を見つけて、

//— drawing settings
SetIndexStyle(0,DRAW_HISTOGRAM);
SetIndexStyle(1,DRAW_LINE);
SetIndexDrawBegin(1,InpSignalSMA);
//— indicator buffers mapping

この、HISTOGRAMの部分を、LINEに変更

で、再起動で線になるはずです。

初期設定の仕方はこの動画が一番分かりやすかったです。↓↓

MACDは通常「マックディー」と呼ぶことが多いです。「エムエーシーディー」と呼びたいところですが、ここはひとつ多数派に合わせておく方が無難と言えるでしょう。

上手く行かないケース

しかし、私は上手く行かなかったのでさらに解説を進めます。

そもそも上の動画の解説のように、
20140325d
左のカスタムインディケータからひょいっと右の画面にドラッグした場合は上記説明でよかったようですが、

上のバーの挿入→罫線分析ツール→オシレータ→MACD

で設定していた場合はやり方が違うようでした。

「罫線分析ツールのMACD」と「カスタムインディケータに入っているMACD」と二つ入ってるみたいです。

最新版では、オシレーターというフォルダに入っているMACDと、下のExampleというフォルダに入っているMACDがあって、Exampleに入っている方しか編集が出来ませんでした。

こちらを編集したらオシレーターの方のMACDも編集されるわけではないので、編集した方のMACDを再度ドラッグして導入しなおします。

罫線分析ツールの方のをラインにするやり方がよく分からなかったので、とりあえず

ナビゲーター→カスタムインディケータ→MACDを右の画面にドラッグ

でこのようになりました。

MACDの使い方

MACDの使い方ゴールデンクロスとデッドクロス
MACDは移動平均線の応用版といいましたが、カスタムして2本の線が交差するタイミングがシグナルサインとなります。

白い線がMACD=主役で、赤い線=シグナル線をどうクロスするか?が注目ポイントとなります。

つまり、FXでは人気の

デッドクロス(下に抜ける=売りのサイン)

ゴールデンクロス(上に抜ける=買いのサイン)

という代表的なシグナルツール・サインツールの一つです。

macd2
例えばこちらの場合、白い線が赤い線を上にクロスしたので、これから上に上昇していくのではないか?

というゴールデンクロス=買いの合図となります。 バイナリーオプションでも、これから上昇しがちという事が分かれば「上昇」を買った方が勝率が高いというわけです。

ここで、ポイントはクロスの仕方にも注目という事です。

数学的に言えば、赤い線に対してクロスする角度が大きければ大きいほど勢いは強く、浅ければ弱いです。 上の画像の場合は浅いのでそんなに上に突き抜け無さそうな印象を受ける通り、実際のチャートもそんなに大きく上昇をするタイミングではないと予測されます。

灰色の線が下で推移していて、赤い線をクロスした!→HIGHを買う準備 といった所でしょうか

MACDでバイナリーオプション攻略

macd3
MACDは、ハッキリ言えば海外バイナリーオプションの数分の取引、特に逆張りには向いていません。 クロスしたのか?していないのかもすぐには判断がつかないからです。

しかし、数時間単位の国内バイナリーオプションならMACDを使った攻略の仕方はあります。 例えば上記画面、1時間足で見ています。

MACDは上昇トレンドを示しています。

この段階ではまだ取引をしようと思いませんが、もしこの白いMACDのラインが赤いシグナルラインを下に抜けていけば

下降に転換したのかなという合図と受け取る事が出来ます。 それを受けたうえで、

macd4
こちらオプトレ!の画面ですが、丁度Cのラインよりも下という取引で勝てるのでは?という予測が立つわけです。 現在時刻が14:58なので30分くらいはサイン通りの動きが続くのでは?と思います。

MACDが「下のトレンド」を予測してくれたので、Cでローを購入します。 というやり方です。

バイナリーオプション的、設定値

ちなみに、
短期EMA:10
長期EMA:25 

が、バイナリーオプション向けの小さめの設定値という事を以前勉強したので一応記録しておきます。

一応と書いたのは結局私自身が使わなくなってしまったからです。

移動平均線を2本設定した関係や、一目均衡表の転換線・基準線などのクロスは、ある程度長期的なFXでは有効だし、大きく動くタイミングが知りたいFXでは人気がありますが、短期取引のバイナリーオプションにはあまり適していません

ちなみにMACDは1時間足など、ある程度大きいチャートでないとなかなか効果が発揮しづらいです。