taxbare
バイナリーオプションやFX等で一定以上の利益をあげたら原則税金が発生するので確定申告が必要だという事を書きました。 >>バイナリーオプションの税金・確定申告について

国内業者の場合はもちろん、海外業者で稼いだ場合でも納税は日本に滞在している人が対象なので申請の義務があります。日本の口座に出金・入金がされた時点ではなく、厳密には利益が発生した時点で画面のキャプチャーが資料となります。

しかし、多くの人がこう思ったのではないでしょうか?

「申告しなければバレないんじゃないの?」

「実際、バカ正直に申告する人なんていないんじゃないのか?」

と。

競馬などの公営ギャンブルでも利益が出たら税金が発生するので、会社員でも自営業者でも一定以上の利益の場合は申告の必要があります。

しかし、現実はどうでしょうか? 競馬で利益を上げたからといって申請している人は少ないと言われています。 そもそも税金を納めなくてはならないと知らない人も多いです。 少し前ですが競馬で利益を上げ続けていた人が無申告だったので裁判をしていたので多少は広まりましたが、それはオンラインで購入していたからバレやすかったのです。

競馬は現金で窓口取引をしているので利益が100万円出てもバレにくいのが現状です。

では、バイナリーオプションでは実際どうなのか?

建前じゃなくてぶっちゃけどうなのか?を知りたいという方もいると思いますので、貴方が申告漏れで税務署から突っ込まれるケースを考えてみましょう。

国内業者の場合はバレる

20180809f
現在、日本のFXやバイナリーオプション業者は顧客の口座の損益のデータを税務署に送られるようになっているので、税務署は全て把握していると思って間違いありません。

たまに、「税金を納めなかったけれど、バレなかった」という意見を見かけることがありますが、税務署が国民ひとりあたりの調査をしているのは、効率を考え3年に一度になっています。 また、バレているけど効率を考えて指摘されないケースも多いと思いますので「バレてるけどお咎めなかった」というケースもあるでしょう。

そのため、今年大丈夫だったからといっても毎年利益を上げていれば必ず申告漏れを指摘されることになります。

悪質な場合、追徴課税も支払う必要が出てくるので、結論は

国内業者は3年に1度は必ずバレる。

です。 3年に1度というのはそれが初年度かもしれません。

ただ、20万円ギリギリ超えた等、金額が少なければ突っ込まれないケースも多いでしょう。

海外業者の場合はバレにくい

20180809g
こう書いてしまうと所得隠しという脱税(犯罪)を助長する事になってしまうので慎重に書きたいですが、事実と現状を書きます。

まず、貴方が年末調整なり確定申告をするなり、その際に海外業者からの入金を黙っていたと仮定します。

公務員や会社員(サラリーマン)等、お給料をもらっていて会社に黙っている場合も当てはまります。

収入額に応じて、来年の国民健康保険の額や市民税・労働保険料等が決まるので貴方はシメシメですね。 そして銀行口座に振り込みがあったという事以外は普通の生活をするわけです。

さて、ここでいきなり税務署が「なんだこの収入は?」と、貴方の銀行口座を見て調査に来るという事があるのか否か? ここが一番気になるところです。

税理士さんに軽く聞いてみた所、このケースはなかなか考えづらいとの事。 現状、税務署は国民全員の銀行口座の内訳を調べていないからです。

じゃあ、逆に銀行側が大きな収入があったら税務署に報告する義務があるか? それも一般範囲の入金ではないとの事です。

犯罪がらみの金融取引と疑われるもの・マネーロンダリング等を疑われるものを銀行が当局に届ける義務はあります。

ただ、例えば個人の普通に使っている銀行口座に85万円の海外入金がありました。 だから当局に報告しようという流れにはなりづらいというのは事実でしょう。

つまり、銀行口座への入金だけで税務署がやってくる可能性は低いのです。

という事は、税務署サイドから「他に所得を隠しているんじゃないか?」と目をつけられるかどうかが次のポイントとなります。

国内業者のように、業者側から情報が行くか? 海外業者の場合はこのケースはかなり少ないでしょう。

何せ日本の金融庁からの警告を受けても「こっちはこっちのルールで営業しているんだからそんなの知らないよ」と営業しているくらいですから。

なので、支払った側から目をつけられる事は少なさそうです。

お金を使った履歴から目をつけられる事はあります。 例えば住宅ローンを返済した等の事例です。 住宅ローンの返済などは税務署と繋がっているのでそこから「何でこの収入で急に返済を?所得を隠してるんじゃないのか?」というパターンはあり得ると税理士さんが言っていました。

この2点を考えれば、ぶっちゃけ所得に見合った生活をしていればバレないんじゃないのか?という一面はあります。

ただし、海外バイナリーオプションからの入金(年間20万以上の利益の場合)を黙っている=所得隠し=脱税!!

ですからそこだけは覚えておきましょう。脱税です。

マイナンバー制度によって海外業者でもバレるかも

2015年10月追記:マイナンバー制の導入に海外業者の入金でもどうなるか分かりません。 これは海外のアフィリエイト報酬等でも同じ事が言えそうです。

海外業者が申請するという事は引き続きまだ考えにくいのですが、銀行口座にマイナンバーが紐づけられてコンピューターが管理すると、入金の履歴まで筒抜けになります。

それで税務署が不信に思えば、調査等大がかりな事ではないけど、電話がかかって「この収入は確定申告に含まれていないけど何ですか?」と尋ねられる事はあるかもしれません。

その時に嘘をつくとしても、
所得税の課税されない譲渡所得の段落に注目
例えばコレクターアイテムを海外の人に売ったといっても課税対象になるので、嘘をついた上に課税対象になってしまいます。 ここまで来るともう正直に話した方が良いです。 競馬と違い、「その他の収入」扱いになるので負け分が経費として認められる可能性があります。

まとめ

バイナリーオプションで利益が出たら確定申告は必要か?

・国内業者は絶対バレるが金額によってはお咎めない事もある。
・海外業者は現状バレにくいが、マイナンバー制度で今後どうなるか分からない。