東京都消費生活部の公式アカウントでバイナリーオプションに関する勧告が出ています。
タイトルは、「【消費者注意情報】バイナリーオプションの投資学習用USBメモリの勧誘にご注意ください」です。
バイナリーオプションの投資学習用USBメモリの勧誘とは
#バイナリーオプション 取引の学習用USBに関する若者の相談が急増しています。
簡単に儲かるという話には注意しましょう‼️ https://t.co/he8PloiYwU— 東京都消費生活行政 (@tocho_shouhi) September 24, 2019
東京都消費生活部の公式アカウントで上記のような注意を呼び掛けています。
東京都庁が設けた消費者センターのようなもののようです。 東京都にも消費生活総合センターはあるので国の管轄なのか都の管轄なのかの違いでしょうか。
相談事例 1
大学の友人から「最近、バイナリ―オプション※の投資を始め、初心者の自分でも最初の月で20万円の収入があった。」と言われ、その投資の詳しい説明をしてくれるという人を紹介された。その人に、USBの内容を参考に、ハイかローを選択するだけで勝率80％と強調され、それなら自分にもできると思った。指示されたとおり留学と偽って学生ローン3社で50万円を借金し投資学習用USBを契約した。契約先の事業者に指示されたオーストラリアの金融機関でバイナリーオプション口座を開設し、4万円入金してやってみたが損が出てしまった。さらに投資資金20万円を借りて続けたが、全額失った。儲かるという話は嘘だったので返金してほしい。（20歳 男性 学生）相談事例 2
大学2年の息子が、学生ローンのカードを持っていたので問いただしたところ、数か月前に先輩から投資話を持ち掛けられ、学生ローン3社から20万円ずつ借金して、バイナリーオプションという投資の方法を教えるUSBを購入したことがわかった。息子は儲かると信じているようだ。（20歳の学生の親）
このような相談事例が増えているようで、バイナリーオプションをやっている人ならインジケーター販売ツールにおいて、似たような経験があるのではないでしょうか。（例：勝率70%で裁量いらずで勝てるツールと書いてあったのに上手く行かなかった）
これを、元々経験の無い・情報が全くない人に売りつけるという手口が横行しているとの事です。
投資学習用USBメモリとは
投資学習用USBメモリというワードが新しかったので調べてみましたが、USBメモリの中にMT4と、矢印系インジケーターがセットになっているものとの事でした。 MT4は無料のツールで海外のものですし、インジケーターも海外の無料配布されているようなものだったそうです。
無料で手に入るようなものを高額で売りつけている点と、さほど説明をしないまま儲かると謡っている2点で詐欺案件と言えるでしょう。
主にターゲットが大学生なので、マルチ商法という風に捉えて伝えられていました。
大学生や主婦向けに、儲かるシステムだと勧誘して化粧品やサプリメントを買わせる商法。 入会すると毎月商品を購買する必要があるが、例えば自分が勧誘した人が商品を購入すると30%が入ってくる。その人がさらに勧誘した人が商品を購入すると15%が入ってくるというシステムになっており、4人勧誘すれば購入した商品よりも多くのお金が入ってくるので不労所得でお金持ちになれるという理屈。
実際は勧誘する事で友達を失い、また勧誘した人がさらに勧誘できず潰れる為、毎月商品を買わされて残るのは大量の在庫と借金。
消費者センターの記事へのリンクを貼っているだけでした。 事件について詳しく書いてあります。
つまり、消費者センターの人が一般の方に注意を促す際に、インジケーターやバイナリーオプション攻略ツール等と言っても知らない人にとっては何の事か分からないので、公共機関なりの固い言葉で表現したのが、
投資学習用USBメモリ
というワードという事です。
投資学習用USBメモリの正体はオプザイル
ツィッターなどで勧誘をして為替等に全く興味の無い人に、詳しい説明をしないまま「これさえ買えば儲かる」と言い、MT4とインジケーターのセットを販売する集団をオプザイルと呼びます。
どんな物か詳しく分からなくてもその人・その言葉を信用すれば、「最初にお金を払っても儲かれば戻ってくる」ので借金してでも買ってしまいます。 20万円～50万円が相場なのが特徴です。 「儲かる」と謳っているインチキインジケーターの方が高くて7万～10万以内なのでまだかわいいものです。
オプザイルというのは通称・総称なので（暴走族のようなもの）、自分からオプザイルと名乗る事はありません。
今回の案件も大学生向けに稼げると称してUSBメモリを売りつけているのでオプザイルといってよいでしょう。
まとめ
投資学習用USBメモリとは何の事かと思えば、単なるMT4とインジケーターのデータ（+PDFの説明書）でした。
情報商材と似ている側面があり、詐欺に近いです。 しかし、インジケーターを販売してユーザーが稼げなかったとしても詐欺にはあたりません。 バイナリーオプション自体がお金を増やす事の出来ないものでは無いからです。 そこをはき違えないようにしましょう。
東京都庁の消費生活情報サイト。悪質商法など消費者被害防止、消費者教育、消費生活条例、商品安全、計量に関する情報など、東京の消費生活に役立つ情報を提供しています。
解決した結果が記載されていました。
どちらにしてもこのサイトの情報を読めばわかる通り、MT4やインジケーターは無料でダウンロードできますし、やり方も無料で解説していますので、これらをUSBメモリに入れて、何十万円というお金で販売している事案だったという事です。 つまり、内容そのものが「悪いもの」とは一概には言えません。使う人が使えば稼げる可能性もあります（後に識者によって検証されてダメだこりゃとなったようですが）
ご興味がある方は当サイトで無料で情報を集めてみてください。
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