RSIとは
RSI(Relative Strength Index J.W.ワイルダー氏作)は、オシレーター系のインジケーターです。「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を表します。
単純な使い方としては、
- 70%を上に超えたら「買われすぎなので売り時のサイン」
- 30%を下に超えたら「売られすぎなので買い時のサイン」
と至ってシンプルです。
計算方法は、値上がり幅と値下がり幅から算出しているので相場の過熱具合が視覚的に分かるという事です。
RSI=A÷(A+B)×100
A=指定した期間の値上がり幅の平均
B=指定した期間の値下がり幅の平均
このシンプルな指標が多くの有名ブロガーの間でも支持され、いつの間にかオシレータータイプの中でトップクラスの地位を獲得したのです。
RSIの設置は14でよいのか
MT4への追加方法は「インジケーターの追加方法」をご覧ください。 MT4に標準で入っているので簡単な方法です。
全画面の左下にあるナビゲーター→カスタムインジケーター→RSIを右の画面にドラッグする
OR
上のメニューの挿入→罫線分析ツール→オシレーター→Relative Strength Index を選択。
上記の2通りで設定画面が若干異なりますが、変更するとしたら期間のみです。
どのくらいの期間の平均を取るか?というもので、デフォルトでは14です。
作成したJ.W.ワイルダー氏が28日周期に拘っている為、その半分の14が設定値になっています。 ちなみに日足で見れば14日計算ですが、5分足なら5×14分間の計算になります。
設定値を変える変えないに関しては、基本変えない方が良いですが設定期間を短くすると頻繁にはみ出るようになりエントリーポイントが増えるので5~10の方が良いという見解もあります。
個人的にはメインで使う事にならないので14のままで良いと思います。
RSIのバイナリーオプション的使い方
RSIはチャートの下に表示されます。 あくまでも一例ですが、30%の線を下回ってすぐにHIGHを購入すると負けてしまいます。 ストキャスティクス等他のオシレーター系インジケーターの殆どに共通して言える事ですが、
- 線を超えたから売られすぎているな・・・ でもこの段階ではどこまで売られるか分からない。準備だけしておこう。
- 回復してきたから買おう
- 基本的に中に戻ろうとするので勝率は高まる
という使い方をします。
他のインジケーターと併用しよう
ボリンジャーバンドと組み合わせた例です。 上のボリンジャーバンドの方を先に注目しましょう。 ボリンジャーバンドはタッチしたら反転のサインでした。 ローソク足の上にもヒゲがあるように実際は上がったり下がったりしているので、タッチして回復するのを見てHIGHを買ってしまう事もあるでしょう。 しかし、RSIの方も同時に見るとまだ30%を切っておらずサインが出ていません。 実際にバンドウォークで下落が進んでいる為、HIGHを買わなくて良かったと負けを回避する事が出来ました。 その後、若干30%を割ってすぐに回復に向かっている点にも注目です。
ストキャスティクスとの違い
さて、使い方が似ていて違いが分からない・どちらが良いの?と話題に上がるのがストキャスティクスとの違いです。
明らかな違いは、ストキャスティクスは2本の線を使ったゴールデンクロス・デッドクロスがメインで、RSIはシンプルな1本線です。 ですので使いやすい方を選びましょうという解説止まりの本も多いです。
しかしそんな事は分かり切っていますのでもっと掘り下げてみます。
計算方法が違うので別物です
何よりも計算方法が違います。
RSIは、期間の値上がり幅・値下がり幅から算出
ストキャスティクスは、期間の最高値から最安値の範囲の中で今どの辺(何パーセント)に位置しているか?etc..
それぞれ違う計算方法で、買われすぎ・売られすぎを判断しているのですから、全くの別物です。 ですから、どちらも表示させて併用するというのも一つの手です。 とはいっても上の画像のように邪魔なので使うとしたらどちらか一つだけに絞る方が現実的です。 どちらもオシレーター系のインジケーターとして代表的なものなのでどちらが優れているという事はありません。 バイナリーオプション(短期取引)に適しているのは? というのも難しい質問でそれぞれ期間をいろいろ試す方が精度は上がると思います。 個人的には単品で使うなら移動平均線に近いストキャスティクスの方が機能すると思いますが、移動平均線を併用するのであれば、全然違う角度からの解析であるRSIを一応表示させておくのは良いのではと思います。
しかし、どちらのインジケーターも同じ相場のチャートから「売られすぎ」「買われすぎ」を算出しているのですから、実際は大きな違いは生まれません。 どちらも信頼されているインジケーターですので、一定期間決めてどちらも試してみると良いでしょう。
まとめ
オシレーター系の代表的なインジケーターRSIの紹介でした。
- 売られすぎ・買われすぎを示してくれる
- 買われすぎならLOW、売られすぎならHIGHの取引準備開始
- 他のインジケーターと併用するとより良い
- ストキャスティクスとの違いは計算方法が違うので別物だが、同じチャートで判断しているので実際大きな差は出ない。
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