ストライクEXの勝率は間違っている。★実際に使ったレビュー
管理人さん

有料のインジケーター(ツールと謳っている事が多い)のレビューシリーズ。

有料でも実際に勝率が上がり利益が出れば良いだけですので、無料のものよりも結果的にお金が増える可能性があります。

しかし、販売を促進する為に、かなり際どい煽り文句・謳い文句のものもあり買ってみてガッカリという体験をする事もしばしばあります。 実際に使ってみてどうだったか?謳い文句通りだったか?を検証するシリーズです。 今回は「ストライクEX」です。

ストライクEXとは

ストライクEX
裁量無し(サイン通りのエントリー)で勝率80%超えという、夢のような謳い文句の有料バイナリーオプション取引専用ツール。 YOUTUBEではたけ氏という方が紹介している事でも有名です。

価格は定価が19万9千円→79,800円と非常に高額です。

高額ですが、お金を増やすツールなので80%の勝率ならあっという間に元が取れるという心理が働き売れてしまうものです。

ストライクEXはどこで購入できるのか

ストライクEXの購入ページはこちらです。 PRをするつもりはありませんが情報の一つとして記載しておきます。
https://va-awa.com/strikeex1/

ストライクEXの使い方

勝ちパターン
使い方はシンプルで好感が持てます。

  1. 矢印が出ます。(この矢印は途中で消える事もあります)
  2. エントリーのタイミングは次のローソク足の出現と同時

という、シンプルなものです。

上の画像の場合、上向きの矢印が出て、次のローソク足が出るまで矢印が継続して表示されていたから、HIGHを買うというサインです。 →結果は陽線なので勝ちです。

矢印が確定したら次のローソク足が出たタイミングと同時にエントリーをするという事は、裁量がいらず、初心者でも上級者でも誰でもやり方は同じです。

1分足推奨ですが、5分足の方が案外良いかもしれません。 1時間足や4時間足の方が本来は勝率が高まるのが一般的ですが逆に勝率が下がる事が多く、短期取引に特化していると思います。

推奨通貨ペアは、その時、勝率の良い通貨ペアを選ぶ

ストライクEXの勝率

推奨通貨ペアは勝率が左上に出ます。 ですので、各通貨ペアを一通り見て、「その時勝率の良い通貨ペア」で取引をする事が推奨されています。

ここまでの説明なら、完璧のツールです。 裁量いらずで、勝率が上の画像だと92%となっています。

ストライクEXはマーチン1回までがセットとなっている

パターン2マーチン
もし、結果が×だったとしても、チャンスはまだ終わっていません。

次のローソク足で倍の金額を(マーチン)投資する事によって、勝てば負けを取り返してさらに勝つことが出来るという所までがセットとなっています。

負けパターン
しかし、2連続負ける事もあります。 これ以上は追わないという所までがルールです。 負ける事だって時にはあります。

さて、この”マーチン1回ルール”が非常に大きな落とし穴になる事が多いのでまずは勝率が正しいかを検証してみましょう。

ストライクEXの勝率は間違っている

ストライクEX勝率
とても残念な事にストライクEXが示す勝率は間違っています。

インジケーターを入れた後、確認すればすぐに分かる事なのですがなぜこれが話題になっていないのかが不思議です。

ストライクEXを導入すると、一定の過去に遡ってサインと結果を出して、勝率も出しています。 勝率が70%と表示されています。

これは凄い事ですが実際に51回の結果を調べてみます。

勝ちパターン
まず、パターン1
完全勝利パターンは25回でした。 51回中25回なら勝率は50%くらい。 適当にやっているのと変わりません。

パターン2マーチン
負けた後に再度投資して勝つパターンが、その2です。 51回中、7回でした。 これは勝ちと負けが1回ずつなので勝率で言えばプラスマイナス0です。

負けパターン
そして、2連続で負けるパターンがその3で、51回中、15回でした。

勝率には2点の間違いがあります

勝率の表示は、51回中 勝ち36回 負け15回で勝率70.6%と表示されています。

しかし、2点の間違いがあります。

  1. パターン2の1勝1敗が、勝ち1回扱いになっている
  2. パターン3の2敗が、負け1回扱いになっている

という点です。 パターン2の1勝1敗が倍賭け(マーチン)して1勝扱いになっているのはまだ良しとしても、1度負けてさらに次は倍賭けして負けているのに、1敗扱いになっているのは大問題です。

倍掛けを考慮せずに、実際の取引回数と勝率を計算すると、

総取引数は51回+やり直しの22回=73回。うち、勝ちは36回=ほぼ50%という事になります。

これでは、デタラメにHIGHかLOWか出るツールと全く変わりません。

実際に、1回10,000円の取引・倍率2倍として損益を計算してみある

  • パターン1での勝ち・・250,000円の利益(10,000円×25回の勝ち)
  • パターン2での勝ち・・70,000円の利益(10,000円負けて、20,000円をかけて勝ち、40,000円戻ってくるので利益は10,000円×7回)
  • パターン3での負け・・45,0000円の損失(10,000円負けて、20,000円負けて、30,000円の損失×15回)

結果は、13万円の損失です。

勝率70%なのに、13万円の損失を出してしまうのです。

そもそもの勝率は50%で、倍率2倍ならプラスマイナス0のはずなのに、マーチンゲールで追いかけ取引をする事で13万円もの損失になってしまっています。

1回目の勝率が50%で、2回目(1度負けて追いかけ取引)の勝率は31%しかありません。 勝率70%では相当負けている状態です。

勝率自体が曖昧(1回目で勝っているのか2回目も含めて勝っているのかが不明)なので個人的には無料でもらっても使いたいと思わないインジケーターです。

組み合わせる事で使えるという方もいますが、ADX系の無料インジケーターで十分です。

マーチンゲール法を使った勝率のトリックに注意

マーチンゲール法を使った上での勝率を出すのは海外の人もよくやる常套手段で、慣れている人の場合は購入前の質問で「マーチンはアリですか?」と聞く人もよくある光景なので覚えておきましょう。

ストライクEXのサポートインジケーターとは

ストライクEX+サポートインジケーター
ついでに解説をすると、ストライクEXにさらにインジケーターを表示させて勝率を高める方法も別の人の手により販売されています。

内容は簡単で、当サイトでも紹介していましたレジスタンスライン・サポートラインを表示させる系のインジケーターと、ボリンジャーバンドも組み合わせましょうというものです。

レジサポラインを自動で表示させてくれるインジケーター

ボリンジャーバンド

基本的な組み合わせ方は、レジサポラインの点とストライクEXの矢印が一致したらエントリー(取引)しましょうというものです。

バンドウォーク
ただ、ボリンジャーバンドがバンドウォーク状態の時は、トレンド発生と見て負ける事もある。

というものでした。

確かに勝率は高いと思いますが、そもそもレジスタンスライン・サポートラインで取引する事自体の勝率が高く、かつ重なる時が相場によっては数時間見ていても一度も現れないという事もザラです。 これで満足のいく結果を出せる人は少ないと思います。

そして、このやり方でやるなら、真っ先にストライクEXの代わりになるものを探そうとなるはずです。

そうなってくるとそれ以外の2本は元々無料ですし、使い方も当サイトでも無料で紹介していますので、有料のものである価値はないと言ってよいでしょう。

結論

人様の販売しているものなので完全否定するにはそれなりの理由が必要です。

勝率がそもそも間違いという点は批判する大きな一つの理由になりますが、アラート機能もありますし、何か使い道はないのでしょうか。

いくつかのインジケーターを表示させておき平行して使うのがMT4の使い方としては正攻法で、勝率はともかくその一つとして表示させておき他のインジケーターと組み合わせられれば良いのですが、使っているうちにいらないな・・邪魔だな、とレギュラーから外されるものだなと思っています。

ただ、勝率がしっかり出るのは使いようがあります。

ストライクEX
例えば、2018年11月16日現在、ドル円は横這いの動きが続いており、テクニカル分析が示す抵抗線や支持線に対して素直な動きをするとても勝率の高い相場でした。 そんな時はやはりこのストライクEXも良い勝率を示していました。 つまり、このように勝率が出るとこのインジケーターに限らず、テクニカル分析に対して勝率の良い相場であるという目安にはなるかもしれません。(1分足、5分足に限る)

ですので、各種通貨ペアで表示させておき、勝率の良い通貨ペアで「勝率が良いから強気で取引しよう」という使い方をする事が出来ます。

ただ、それだけで使うには値段が高すぎます。 私は知り合いの方やこのサイトを訪問してくださった方に推薦はしません。 止めもしませんが。

せっかく買ったからと信頼して購入者の方の損失が膨らまないかがとても心配です。

リペイント等でごまかさず、結果をきちんと残し、勝率を提示している姿勢はとても好感が持てますので次回作に期待はしています。

個人的な評価は★です。

販売者情報

他のツールで同じ会社なのかなどの参考になると思うので、販売者情報も記録しておくことにしました。

会社名
LIQUE pte. ltd
販売者
keita sugimoto
住所
60 HAVELOCK ROAD #05-13 Singapore

シンガポールに会社を設立して日本人が販売しているようです。

億トレと内容は同じ

もう一点、情報としてはバイナリーオプションの有料ツールとして一時期よく広告を目にした通称「億トレ」と内容は全く同じとの口コミがありました。