
バイナリーオプションとは? で簡単に説明しましたが、ここではFX初心者とバイナリーオプションの違いをさらに深く解説していきます。
一つ先に言えるのは、
為替レートを見て上がるか下がるか? 予測して当たれば利益、外れれば損失。
この点ではFXもバイナリーオプションも同じです。 どちらも外国通貨取引(為替取引)です。
では、違いは何なのでしょうか? 初心者が始めるならどちらが良いでしょうか?解説いたします。
FXは上がった(下がった)分だけ利益になり、時間は自分で決める
まず、FXとは?簡単にご説明します。
FXは、1ドル100円の時に買って、1ドル120円の時に売ったら20円が利益になる。
というものだと考えると理解が早いです。 ドルをリンゴ等の物に例えれば、安い時に買って高くなったら売れば利益が出るのです。
20円だと微々たるものですが、例えば1万ドル=100万円の時に100万円で買っておき、相場が変わって1万ドル=120万円になった時に売れば、20万円が利益(儲け)です。
これはFXの説明というよりは為替取引の説明です。
私がFXを始める前に理解できなかったのは、
逆も買えるという事でした。
通貨ペアの事が分かっているようで分からなかったのです。「ドル/円を売る」とはどういう事なのか?と。
しかし、深く考えずに「逆もある」とだけ思えばFXの仕組み自体を理解するのは簡単でした。
要するに、為替レートを見ながら、上がるか?下がるか?予想する。
FXだって、これだけの事なのです。
上の画像FXの取引画面(注文画面)ですが、バイナリーオプションと変わりません。 赤(上がる)か、青(下がる)か選んで、掛け金を決めてボタンを押すだけです。
試しにこのドル円チャートで、①の時に、「下がる」と予測したとしましょう。
①で、下がると予測し、1ドル113円の時に、円を1000ドル分買ったとします。 113,000円で買った事になります。
②で、予想通り下がり、今②で1ドル111円になりました。今決算すると、111,000円なので2,000円の利益です。
予想通りに進んだら、進んだ分だけ得をするのがFXの利益面での特徴です。
逆に予想と逆に進んだら進むほど損をします。
決算するタイミングも自分で決める
もう一点、バイナリーオプションとの違いを解説する上で大事なのが、
FXは、いつ決算する(清算・利益を確定する)か?は、自分で決めるという事です。
さっきの取引でも、もっと待っていたらもっと得をするかもしれないし、また戻ってきて利益が減るかもしれない。
実は、FXではどちらに上がるか下がるかを予想する事よりもはるかに重要で難しいのがこの判断なのです。
これを覚えておきつつ、次にバイナリーオプションの解説をします。
バイナリーオプションはペイアウト率と時間が固定
バイナリーオプションの購入画面を見てみましょう。 先ほど見たFXの購入画面とさほど変わりがありません。
上がるか?下がるか?を選んで、掛け金を選択して購入するというボタンを押す動作は全く同じです。
ここで注目は、ペイアウト率が固定で1.76倍となっている点です。
FXとの違いは、
1・・時間が決まっている=いつ決算するかが決まっている事です。
2・・決算する時間が来た時に、少しでも大きくでも、予想通り進めば1.76倍の利益。 逆に少しでも予想と逆に進めば損失。
です。(倍率はその都度異なりますが大体1.75倍~2.02倍)
決定的な違いはこの2点だけです。
掛け金に関しても違いますが、本質は同じです。
(FXで3分の取引で2000円利益を出そうと思ったら10万円必要だが、バイナリーオプションでは2000円で済む。 しかし、FXでも2000円の利益が出るか損が出るかなので本質は変わらない)
繰り返しになりますが、
為替レートを見て、上がるか下がるか?予測して当たれば利益、外れれば損する。
これは同じで、そのやり方だけが違うだけなのです。
同じ事なら、FX初心者とバイナリーオプション、どっちがいいのか?
初心者はバイナリーオプションがお勧めです。
その理由・理屈を、バイナリーオプションとは?の本質的な部分として解説します。
FXを勝ちやすくしたものがバイナリーオプション
先にFXのお話をします。 FXを続けていると結局たどり着く必勝法・攻略法・格言みたいなものがあります。
それは、ルールを決めて取引するという事です。
これはもう口酸っぱくどの攻略サイト・解説書でも書いてある事です。 FXで儲けている人は必ず言います。
例えば、FXで一番肝となるのは「損切り出来るかどうか?」と言われます。
予想と外れた方向に進んで行った時に、「これ以上損を出さないよう、ここで決算しよう」という事です。
「待っていればそのうちまた戻ってくるかもしれない」という心理から損を確定しづらく、結果的にさらに大きな損失を出してしまうのがFXでの破産パターンです。
ですから、心理に左右されないようにルールを決めておくというわけです。
さて、損切する為のルールとしては、二つ考えられます。
①ここまで損をしたらもう決算しようと決めておく。
②この時間になったら決算しようと決めておく。
このルールを自分で設定して、進む方向や感情・欲望に惑わされず、ルールを守った人がFXで勝つ第一歩だと口を揃えて人は言うのです。
バイナリーオプションはどうでしょうか?
①最初に金額を決める=ここまでは損しても良いという金額を設定を最初にする
②最初に決算する時間を決める。
バイナリーオプションでは、最初からこのルールが守られるように作られています。
つまり、勝つ為の条件が揃ったFXという事で生まれたのがバイナリーオプションなのではないでしょうか。
初心者が感情や欲望に惑わされて破産しないようなルールが設定されているだけです。
そしてそのルールを守った方が為替取引は勝てると勝者達はずっと唱えてきたのです。
FXの方がギャンブル性が高い
これまでの解説で言いたい事を終えたのですが、火がついてしまったのでもう少しだけ補足を。
理屈くさいのが面倒な方は最後のまとめに進んだり、攻略講座を読んで取引に進みましょう。
FXもバイナリーオプションも実はやっている事は変わらず、むしろ損切り等のルール設定があらかじめされて勝ちやすくなっているのがバイナリーオプションだと解説しました。
では、なぜ国内のバイナリーオプションには規制が入ったり、FXに比べてギャンブルだと言われるのでしょうか?
むしろFXの方がもっとギャンブル性が高く大損をする危険でリスクの高い遊戯だという事を解説します。
レバレッジがあるからFXはギャンブル説
FXが投資だという根拠は、100万円を用意して、1000円の利益を出す。という、大きなお金を動かす事で小さな利益を上げるという点にあります。
例えば土地を買って、高くなったら売るのは投資と言われます。 安くなったら損をするのでギャンブルとも言えますが、昔は土地の価格が上がっていたので「投資」という呼び方をしているわけですね。 「売った時に、買った時との価値の差額で利益が決まるのが投資」という定義がなされているようです。 株もそうですね。
しかし、FXにはレバレッジっていう機能があります。 これがFX初心者とギャンブルの関係性については切り離せない話題で、私が言わなくてもいくらでも指摘している方はいます。
これが当たり前に利用されている以上、健全な投資とは言えません。 レバレッジとは、簡単に言えば、100万用意したら1000万用意した事にして取引が出来る機能です。
先ほど例に出した113円から111円まで下がるって結構大きな動きなんですよ。
100万円用意して予想通りあれだけ下がって、20,000円の利益じゃ物足りないのです。 でも1,000万円も用意できる人ってそうそう少ない。 これじゃ参加者が少なくて胴元(FX会社)が儲からない。
だから、100万円入金したら1000万円分持っていると仮定して、20万の利益を出すか、20万の損失を出すか? という取引が出来るようにしているのです。
これって、結局のところ、20万円得するか、損するか?って話であってレバレッジの額が大きければ、20万円を用意して20万円得するか?損するか?と何も変わりません。
レバレッジが無い方がむしろギャンブル説
でもね、レバレッジがなかったとしたらもっと怖いんです。
だって、レバレッジが無ければFXの場合、短時間で20万円の利益を出すためには1,000万円くらい用意しなきゃって話をしました。
これって、凄く危険な話です。 先ほど「FXでは損切が重要と口酸っぱく言われる」と書きましたが、正にそういう事。
1,000万円用意して、20万円の損失を出した時に、そこで辞められるかどうか?
何度も何度も「損切が大事」と連呼するという事は、「心理的に、損切出来ない」という事なのです。 ここで希望を見出してもう少し待ってみる・・すると30万の損失に膨らんでしまう・・ あ、28万の損失まで回復した・・ここで決算するか? いいや、ここまで来たらせめて20万円の損失まで待ちますよ。 あああ、50万円まで損失が膨らんだ。 こうなったらもう絶対にここで50万円の損を確定するのは嫌だ! 僕は嫌だ! 45万の損失になって・・あああ、60万円に・・もう助からないのか? でも1000万って余裕があるから僕は待つ! あああああああ!!
これがFXです。
FX会社はこの1,000万円を使い切る直前まで止めてくれません。 だったらむしろ100万円用意してレバレッジをかけて1000万円として取引した方が、100万円を失いそうな時点で強制的にストップしてくれます。
20万円レベルの取引をする為に1,000万円のお金を用意したとして、そのお金はあくまでも20万円レベルを動かす為に仮で用意したお金だったはずです。 それなのに、気が付いたら50万、100万というお金の損失を出す事があるのです。
しかし、もっと待てば元に戻って、失ったお金を取り返せるかもしれません。
え・・・? そう考えたらもっと待ってみたくなりませんか?
その希望が、もの物凄く恐ろしい顔をして笑っているって、冷静な今ならわかりますよね。
その希望が常に頭をよぎるのがFXです。 ギャンブル性ってこういう事をいうんじゃないですか?
失ったお金を取り戻そうとして、もっと損失を出すのがギャンブルの一番の悪要因なんじゃないのですか?
バイナリーオプションはその悪魔の希望をカットして淡々と利益を上げるように開発されたルールありきの取引なのです。
おまけ:国内のバイナリーオプションに規制が入った本当の理由
国内のバイナリーオプションは金融庁から規制を受けてルールを改善されるようになりました。
それは何故でしょうか? 理由としては、ギャンブル性の高さといわれていますがFXの方がよっぽどギャンブル性が高く射幸心を煽られるものだという解説をしました。
答えは一つです。
FXまでギャンブルだって言い出されたくないから
これに尽きます。
バイナリーオプションのルールを聞くと、まずはギャンブルみたいなもんだな。という感想になります。
実際トランプのHIGHLOWや、丁半博打と似ています。
でも、バイナリーオプションもFXもルールがあるかないかで同じだという話もしました。
つまり、FXも結局のところは射幸心の煽られるギャンブルじゃん?
という事がバレやすくなるからです。
ギャンブルでは無いと言い張る為の建前上のルールが取っ払われてしまい、シンプルにしたらギャンブルってバレそうになって慌てて隠したのです。
せっかく今まで騙し騙し業者は儲かっていたのに、バイナリーオプションのせいで、とばっちりを受けたくなかったわけですね。実際、IR法案成立の際に話題にも上っていません。
FXは投資という顔をしてずっと運営されてきているのに、「これもギャンブルじゃん」という世間の厳しい声が向けられるのを避けたかったのです。
だから、国内のバイナリーオプションのルール改善では、「投資という建前を守りやすくするための屁理屈ルールが追加された」と思ってよいでしょう。
もちろん、ギャンブルだから悪いと言っているわけではありません。 よりギャンブル性の高い取引を求めるならFXをやればよいだけです。 合法だし、射幸心も煽られるし熱中して大金をつぎ込む事になるので感情の起伏は激しくて刺激的かもしれません。 基本的に最初に用意したお金の倍以上を後につぎ込むことになるのがFXあるあるです。
ただ、世間ではバイナリーオプションはギャンブル性が高い、そしてFXよりも悪だと思われているような所があるので、いやいや、それは逆でしょう。 という話がしたかったのです。
そもそもFXの悪いギャンブル性の部分を除外して開発された為替取引ですという事を、バイナリーオプションの情報サイトとしてはお伝えしなくてはなりません。
まとめ
FX初心者とバイナリーオプションの大きな違いは、
・バイナリーオプションはレートが上がる(下がる)と予想して、当たったら倍率固定で利益が出るが、FXはレートが上がる(下がる)と予想して当たったら、上がったら上がった分だけ利益になる。
・バイナリーオプションは決算する時間が決まっている。 FXは自分で決める。
この2つ。 そして、
・FXは、ルールを決めておく事が必勝法。 どこまで利益を出したら決算するか、決算する時間を決める等。 感情に左右されると大損する事があるので、ルールに従って淡々と取引する事が大事。
・単純に20,000円勝つか?負けるか?という取引をするのに、20,000円を用意すればよいのがバイナリーオプション。 FXは投資という建前上、10万円以上用意しなくてはならない。
結論
バイナリーオプションは、FXで勝つ為に必要なルールが最初から決まっているFXの必勝法を考慮した新しい取引だった。