週一連載コラムの番外編、「ドル円が上昇している理由・・グッドネームの存在」です。

ドル円が急上昇

20150303d皆さん、急にドル円が動き始めたので驚かれているでしょう。

水曜日、ドル円は高値 103円845銭、安値 102円894銭、約1円動いたわけです。

20日水曜日の12時台、103円の壁を変に簡単に上に抜いたので、「あれっ?」と思いました。

その後、15分間上に抜けなかったので、「これで戻るかな~?」と思っていたら、103円05~07にはストップオーダーがたくさんあったので、ストップ狩りをしながら5分間で一挙に103円20銭台まで上がりました。

ドル円は上昇目線ではいましたが、まさか今週週半ばで103円突破、しかも104円間近のところまで上がるとは日曜日の段階で思っていませんでした。

抜けるはずのないボーダーラインをいとも簡単に抜けたので、「おかしい」と思い、調べてみると、19日火曜日から20日水曜日、グッドネーム(某○○機関)が断続的にドル円を買っていたようです。

グッドネームとは?

グッドネームとは、FX用語で中央銀行、大手金融機関、著名な投資家、政府系金融機関・・など力のある名前の事を指します。「某○○」みたいなものです。

今回のドル上昇の背景には某○○のドル買いが絡んでくるのでニュースなどでは固有名を出さずに「グッドネームのドル買い」という表現がされるのです。

※この記事は2014年8月22日の記事なので、別の日に「グッドネームってなんぞや?」と検索してたどり着いた場合は以下に解説するグッドネームとは異なります。 最新情報は、週一コラムや日々のバイナリーオプション攻略ブログを参考にしてみてください。

さて、このグッドネームが相場に入ってきたのは久しぶりで、これが相場に入ってきた場合は、普通のヘッジファンドなどでは太刀打ちできないので、もちろん我々個人投資家などは簡単に吹っ飛ばされます。

このグッドネームが相場にいる間は、絶対に順張りで対応しなければいけません。(逆張りの場合は、超短期トレード)

また、お盆の週が円安に終わったこともあり、ドル円上昇を見込んで、輸出企業が、一旦円買いオーダーを取り消したようで、円を買う人が減ったのも一因です。

そこを狙って、103円07銭の壁を突破したわけです。夕方からは、ユーロが売られドルが買われユーロドルは昨年11月以来の1.33割れ。このドル買いの余波を受けてドル円も上昇。

そして、深夜、皆がノーマークのFOMC議事録で「雇用が増えたことで利上げが早まる可能性があると判断」の文言でドル円も買われ、ポンドドルは売られ4月7日以来の1.66割れ。ドル全面高に。ドルインデックスも昨年9月以来の82のラインを突破。そして米国10年債利回りも上昇と、ドルを中心とした相場になっているということです。

ここからは米ドルを中心に考えましょう

現在の相場は、円売りではなくドル買いの相場なので、米ドルを中心に考えていったほうが良いと思います。
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ドル円の週足。 週足で、紫の5日線が緑の20銭を上にクロスし、ゴールデンクロスの完成です。上昇相場に入っています。

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こちらはユーロドルの週足。 昨日20日、1.33を昨年11月以来割れ、下落が加速。きれいな下落トレンドです。

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ポンドドルの週足。 先週まで6週連続陰線、今週も陰線で、きれいな下落トレンドです。今朝早朝、今年4月7日以来の1.66割れ。

このように、米ドルと他の通貨の組み合わせ(ドルストレート)が方向が分かりやすいです。

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クロス円・・例えば、ユーロ円であれば、ユーロドルとドル円の掛け合わせですから、ユーロドルは下落したい、ドル円は上昇したいので、トレードする時に、ユーロ円が動かなければいいのですが、上記を見て頂ければお分かりのように陽線と陰線が入り乱れ、エントリー後に上下に振らされ、途中決済の嵐になるかもしれません。

なので、今日はドルストレートでの取り引きがオススメです。

金曜日のトレードアイデア

★ドル円
下は103円20銭~30銭でHigh。下抜けした場合は、103円10銭でHigh。更に下抜けした場合は103円00~04銭でHigh。ここを下抜けた場合は、一旦様子見。
上は103円95銭~104円でLow。上抜けした場合は、104円10銭~13銭でLow。ここを上抜けした場合はHighでついていきます。

★ユーロドル
上は1.3280でLow。上抜けした場合は1.3290でLow。上抜けした場合1.33でLow。ここを上抜けした場合は様子見。また、下がってきたら、Lowで入ります。下は1.3235~1.3240でHigh。下抜けした場合は、1.3210でHigh。
下抜けした場合は1.3200~1.3204でHigh。

★ポンドドル
ポンドドルは、値動きが激しいため、ビギナーの方には不向きです。
1.66でLow。上抜けした場合は1.6615~1.6614でLow。更に上抜けした場合は1.66をまた下に切るまで様子見です。

22日金曜日23:00イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長のジャクソンホールでの講演で、イエレン議長の口から早期利上げについて肯定する発言があった場合、ドル円はさらに上値模索、ユーロドル、ポンドドルは下値を模索する可能性があります。

基本的にイエレン議長はハト派なので、金利を上げることに慎重なスタンスです。

そのイエレン議長が肯定するということは、やはりドル上昇の材料になります。

また、今朝のFOMC議事録公開後、ダウ平均が大幅下落すると思いきや、一旦は下げ、すぐに戻し、今日はプラスで推移しています。肯定した場合は、ドルが下がる要因が見当たりません。

一方、否定した場合は、これまでの上昇の分、一旦は週末ということもあり利益確定でドルが売られると思っています。

動き出すと、大きく動く相場展開です。慣れていない方は、確実に獲れそうなところだけをしっかりと獲っていきましょう!