
クソポジチェッカーという単語を耳にした事があるでしょうか。
FXやバイナリーオプションの攻略に役立つリアルな情報ツールですので是非ご覧ください。
クソポジチェッカーとは
クソポジチェッカーは俗称で、正式名称はオーダーブックといいます。
日本ではONDAというFX会社が提供しているオーダーブックの事を指すのが一般的で、世界中からオーダーを受け付けているONDA社で予約してある注文(オーダー)状況をリアルタイムで見る事が出来るというものです。
アプリやソフトでは無く、公式ページに行くとリアルタイムで配信されています。
主要通貨ペアのOANDA、未決済注文、オープンポジションの比較レートチャートのスライダーを使用すると、過去24時間に統計がどのように変化しているかを見ることができます。
こちらの画像は2018年9月27日のドル円におけるONDA社のオーダー状況です。
どの会社でもそんなに動きが偏るとは思いませんので十分に参考になります。
では、オーダーブックからどんな情報を読み取ればよいのかを解説します。
未決済の注文
未決済の注文は、予約オーダーの事です。 これを観ると、113円のほんの少し下に、左側中央に「売り」のオレンジの線が大きく伸びている事が分かります。
ここまで達したら「売り」オーダーを仕掛けるという事がすでに分かっているので、バイナリーオプションの場合は「ここでLOW狙い」という事が一目瞭然です。
その後、113円を少し上回って左右(オレンジと青)を見比べると、今度は「売り」よりも「買い」の方が少しだけ上回っています。もみ合った後買いが上回る事が予想されます。
現在の112.73円を下回れば下回るほど、「買い」のオーダーが強く、なかなか下がらない事も読み取る事が出来ます。
未決済のポジション
未決済のポジションについてです。 ポジションはバイナリーオプションでは用語として使いませんが、FXでは購入済みのオーダーというような意味で使われます。 バイナリーオプションの場合は購入ボタンを押して時間が来て決算されるまでの間はポジションを持っているようなものです。
FXの場合は決算のタイミングは自分で決める為、現在皆が保有しているポジションがこのように表されています。
ショートは、売りポジションの事、ロングは買いポジションの事です。
これをみると、113円前後で売りポジションを持った方もいるし、買いポジションを買った方もいる事が分かります。 113円で買いポジションを持った人は現在「ちょっとマイナス」なのでドキドキしている状態です。
バイナリーオプション攻略目線で見ると、この図だと、113円付近でショートもロングも同じようにポジションがありますが、例えば、
例えばこのような状況ならショートで損失を出しているポジションが溜まっているので、より下落が進んだらオレンジの損失を出している人は「決算」をします。
ショート(売り)を決算するという事は買うという事なので例えば112円になったら決算をしよう等は人それぞれですが、これらのポジションの決算を消化しながら下落するので下がりにくいという事が言えます。
HIGHを狙う時の参考になります。
未決済の注文とポジションはセットで見よう
未決済のポジションを保持している人がどこで決算をするかは見えませんが、未決算の注文と似たような動きをすると思われますので、セットで見るとより為替の動きを予測する事が出来ます。
まず、未決算の注文で「ここまで上がったら売られる」「ここまで下がったら買われる」という値を把握し、さらに未決算のポジションがどのくらい溜まっているかで、より強く売られる・買われるの予測をする事が出来ます。
実際のチャートの動きで解説
先日、9時ジャストから分かりやすい為替の動きがあったのでご紹介します。
まず、ドル円で急激な上昇があって何かと思ったら9時ちょうどでした。
日本時間の市場が開く時間帯で、例えば銀行が9時に開くような光景がイメージしやすいでしょう。
事前に受け付けていた等、買いのオーダーが殺到して113円の壁を超えるのか? と思われましたが、事前に受け付けていたオーダーには「売り」も含まれるわけで、多くが「113円の壁を超えたら売ろう」というオーダーだったのでしょう。 一気に下落が進みました。
ここで、買いと売りが戦います。 揉んでいるとか揉み合っているといった表現をします。 この後、戦いを制した方向に大きく進みます。 なぜなら、この戦いを静観している人達もいるからです。 戦いが終わるのを見極めて、「売り」が勝ったら売ろう。「買い」が勝ったら買おう(決算しよう)と思っている人たちも沢山いるからです。 FXの攻略法は大きく進むタイミングが知りたいので、揉み合って勝った方についていくというものです。
さて、こういう場面に出くわした場合に上手くバイナリーオプション攻略に活かせるのか? と考えます。 分かりやすい動きではあるけど。リアルタイムで見るとまず9時の上昇時は「どこまで上がるのかが分からない」のでなかなかLOWのボタンを押せません。 113円での売りオーダーがある程度強く一度は戻されると分かっていてもなかなか押せない。 勢いが弱まったな、そろそろいいかな?と思っても、売りオーダーをこなしてすぐにまた上がってくるのではないだろうか?と、買いオーダーの勢いがどのくらいなのか分かっていないと難しいです。
そこで、目安となるのがONDAのオーダーブック=通称クソポジチェッカーです。
先ほど例で挙げたクソポジチェッカーの画像と時間軸は違いますが、全く同じようなオーダーが入ってたと予想できます。
事前にクソポジチェッカーを見ていれば、113円を超えたあたりでオーダーが発動して一気に下落する事が事前にわかっていて、実際にその通りの動きとなったという事です。
バイナリーオプション攻略にどう活かすか
では、バイナリーオプションの攻略にはどう活用できるでしょうか?
先ほども軽く書きましたが具体的に考えてみます
海外業者の場合
海外業者の場合は、単純に抵抗線、支持線の目安が値で明確に示されているといえます。
今の値よりも高い位置に「売りオーダーが」あればその値に達する事で売られる=下がるのですから、その値でLOWを狙うのが基本です。
しかし、これだけなら一目均衡表や移動平均線の方がより明確な値を示してくれるのと、例えば113円の節目にオーダーが溜まっているなんて見なくてもわかってくるので、必要ないとも言えます。 もう少し細かい数値が出ると良いのですが。
ただ、参考に出来る事として、抵抗の強さが数値化されているのはインジケーターでは表現できないメリットの一つです。
国内業者の場合
国内業者の場合も、抵抗・支持線の目安とするというのは変わりませんが、海外業者よりも有効活用しやすいと思いますので一応海外業者とトピックを分けました。
例えば上の画面、クソポジチェッカーで112円付近に「未決算の売りオーダー」が溜まっていればチャートを見ているだけでは見えない下落の力が急に働く事が分かっています。
つまり、112円でロー狙いのチャンスというわけです。 売りオーダーが少なければ、いったん戻されてもまた、買いオーダーが勝って上昇するというパターンもあるので単純に「112円で売りオーダーがある」という感覚だけで取引するのではなく、クソポジチェッカーでボリュームが可視化されているというのは非常に有効というわけです。
ONDAのクソポジチェッカーのインジケーターが存在する
ここまで読むと、「素晴らしい攻略ツールだ」と感じるかもしれませんが、実際はwebサイトにいちいち訪問するのが面倒になる事と、なんとなくオーダーも予測がつく事から利用しなくなります。
でも、MT4に表示できるインジケーターがあったらかなり便利なのにな。 と、思ったらONDAが用意をしていました。
しかし、これはONDAからダウンロードしたMT4じゃないと駄目なのか? それとも、20万円以上の入金や取引が必要とか、会員限定のようで私は口座開設をしていないので使用が出来ませんでした。 興味がある方は口座開設をしてみてもよいのではないでしょうか(FX取引しかできませんが) ONDAのMT4関連のページはコチラ