
ボリンジャーバンドの設定の仕方やバイナリーオプション攻略に活かすには? という記事です。
ボリンジャーバンドというのは、テクニカル分析をする為のインジケーターで、
相場のレンジ幅を予測して表示する
といったものです。
ボリンジャーバンドがバイナリーオプション攻略に選ばれる理由
バイナリーオプションが誕生した当初、バイナリーオプションの攻略=ボリンジャーバンドというのがテッパンでした。
バイナリーオプションは現在の値よりも〇〇分後が、高いか?低いか? というものなので、レンジ相場だった場合
・高い所でLOW
・低い所でHIGH
を買えば勝てるのでは?と誰もが考えました。
ボリンジャーバンドは画像のようにおおよそのレンジ幅を可視化してくれるので、
「ボリンジャーバンドにタッチしたら逆張り」
これがバイナリーオプション攻略の定番とされていました。
レンジ相場でのバイナリーオプションの攻略法を専門家が解説。基本的な解説だけでは初心者は勝てない。勝てない理由と対策例をあげました。
今となってはこのやり方は古く、実際勝率が上がらないのですが、いまでもボリンジャーバンドを基とした攻略法を生み出そうと頑張っている方も沢山いますのでどちらにしても理解しておきたいインジケーターの一つです。
MT4にボリンジャーバンドを設定しましょう
MT4のチャート画面に入れてみましょう。
左のナビゲーター>トレンド>Bollinger Bands を見つけたらクリックしながら右側の画面へ移動。
もしくは、上のメニューバーから「挿入>罫線分析ツール>トレンド>Bollinger Bands」を選択してみましょう。
ボリンジャーバンドの設定値
設定についてですが、
期間・・20のままでOK。 これは20日間のデータを元に分析した線を表示するという事です。 長すぎても短すぎてもよくないのでデフォルトのままでよいでしょう。
表示移動・・0のまま
偏差・・これが、+-2σとか+-3σと専門書で出てくる数値です。 まずはこのまま2(+-2σ)で。
適用価格などもデフォルトのままでいきましょう。
色はお好きな色を指定しましょう。
σ(シグマ)とは
設定で、1~3まで3段階選択できるσ(シグマ)とは、
- ±1σならバンド内に収まる確率が68%
- ±2σならバンド内に収まる確率が95%
- ±3σならバンド内に収まる確率が99%
を表しています。 後ほど解説しますが、±2σと、±3σを2本表示させるという方法もあります。
ボリンジャーバンドの基本的な使い方
ボリンジャーバンドは、トレンド系のインジケーターです。 株やFXで使われています。
基本的に相場はボリンジャーバンドの中に納まろうとする
を前提に、
- はみ出たらその方向へ向かうトレンド発生のサイン
- ボリンジャーバンド幅の狭い時間が続き、開いたらトレンド発生のサイン
- バンドの大きさがトレンドの大きさを表している
- レンジ相場で逆張りに使う
等、株やFXの場合は様々な使い方がされています。
バイナリーオプションの場合は、レンジ相場で逆張りに使うという手法を用います。
レンジ相場の時にバイナリーオプション攻略
まず、トレンドが発生していないなるべく平坦な「持合い中」の相場を選びます。
レンジ相場は、上がったり下がったりしながら横に進んでいく相場ですので、ボリンジャーバンドにタッチしたら逆張りしようというのは先ほども書きましたが、実際にやろうとすると疑問が生まれます。
- タッチしたタイミングなのか
- 突き抜けたタイミングなのか
- タッチ(もしくは突き抜け)して戻るのを確認したタイミングなのか
- 次のローソク足が出るタイミングまで待つのか
実際のチャートで見てみると、少なくともタッチしてすぐに買うと負けてただろうなと思う動きが多いですので、少なくともタッチと同時に逆張りでは勝てません。
どのタイミングで取引すればよいかは明確な答えが出ておらず、裁量による・ボリンジャーバンド1本では勝てないというのが識者の共通認識です。
それでも、ボリンジャーバンドの中に納まろうとするのですから、逆張り攻略は出来るはずです。
どんな事が考えられるか挙げてみましょう。
ボリンジャーバンドに騙されない為に
基本的にはボリンジャーバンドだけで攻略するのは難しいと思っていますが、少しでも好奇心を満たす為に、世の中で言われている騙し回避方法を紹介します。
バンドへタッチの仕方に注目
例えば、急にローソク足が伸びてタッチしてきた場合は特に注意が必要です。 ついついはみ出した先で買ってしまいたくなる衝動にかられますが、そのままトレンドが発生してしまう可能性もあります。
だからといって、少し左の方を見ると地味に推移していって上にタッチしてもそのまま陽線が4本続いているケースもあります。 これに関しては隠線が出て下に向い始めたと判断した時にLOWを買うというのが一つの手でしょうか。
つまり、どんな勢いでタッチしたか?というタッチまでの経緯に注目しておきましょうという事です。
他のインジケーターと併用する
よく推奨されているのが、他のインディケータも同時に参考にするという事です。 例としてストキャスティクスを入れてみました。
- ボリンジャーバンドにはボリンジャーバンドのサイン(例:タッチしたら反転)
- ストキャスティクスにはストキャスティクスのサイン(例:80%を超えてクロス)
二つともサインを満たした時だけ取引チャンスとするという方法です。
こうして併用すると、ボリンジャーバンドにタッチした瞬間はまだストキャスティクスのサインが出ていないので取引しませんが、10分後ストキャスティクスがサインを出してボリンジャーバンドにタッチしている状態だったので良い取引タイミングであった事が分かります。
±3σと±2σの線を2本表示させる
ボリンジャーバンドの設定方法の時に軽く触れた、偏差(σ)を活かした方法を紹介します。(σとは)
移動平均線も設定(期間)の違う2本を表示させて攻略の目安とする方法がありますが、ボリンジャーバンドも、+-3σの線+-2σの線、2本の線を使って騙しを回避しようという考え方です。
BollingerBandsをもう一本追加して、設定で偏差を3にします。 日本とも緑だと分かりづらいので色も変更するとよいでしょう。
2本の線を使うやり方は、2つの方法があります。
- 通常は±2σを頼りにするが、±2σを突き破ったらどこで買えばよいのか分からないので、±3σを頼りにタッチしたら買う
- ±2σはあくまでも「そろそろチャンス」というサインで、±3σにタッチしたら買う
一見、とても良さそうに思えますが、実際に使ってみると個人的にはあまり使えないように感じました。 もしご興味があれば極めてみてください。
バンドーウォークとは 騙されない攻略法
ボリンジャーバンドは、ボリンジャーバンド内に96%で収まるといっても、バンドは為替の動きに合わせて広がっていくので当然と言えば当然なのです。
このように、為替の動きにバンドが応じていくと、バンドの上を歩いているような動きになる事をバンドウォークと呼ばれています。
FXの場合はバンドウォークが始まったらトレンド発生で買いのサインでもありますが、バイナリーオプションの場合は下がると思ったのに下がらない負けパターンです。
バンドウォークに騙されない方法
バンドウォークは、レンジ相場が終わり上昇ないしは下落していく事です。 バイナリーオプション攻略としてはこのタッチはバンドウォークなのか?それとも反転して戻って来るのか?が知りたい所です。
結論から言えば見分け方は難しいです。 FXの場合は、バンドウォークが始まったのを見てから買えば良いのですが、バイナリーオプションの場合は始まるか始まらないか分からないうちに取引しなくてはいけません。
それでも回避方法を挙げるなら、先ほど紹介した±2σと±3σを利用するのは有効かと思います。 ±2σでバンドウォークが始まる為、回避はしやすいです。 しかしその場合は±2σでの取引はしない事になるので取引チャンスがかなり減ります。 ストキャスティクス等との併用も「買われすぎ」な状態になるのであまり機能はしません。
まとめ
ボリンジャーバンドはレンジ幅を可視化してくれるので、HIGHかLOWの2択の取引であるバイナリーオプション攻略として紹介されやすいインジケーターです。
ただし、長年取引をしているとそのうちボリンジャーバンドタッチでの取引は勝率が悪いと感じ始めます。
騙し回避の完全なやり方がいまだに確立されていないからです。 それでもボリンジャーバンドが紹介され続けるのは初心者にとって分かりやすく、FXでも長年使われているという安心感からでしょう。
もっと有用なインジケーターは多数ありますので当サイトの記事を参考にしてみて下さい。