週1コラムです。 内容が今日のバイナリーオプション攻略ブログと大体同じになってしまいました。 より詳しく先週を振り返ってみましょう。

ドル円相場は200日移動平均線を意識した展開が続く

先週のドル円 (9月7日 ~9月11日)
ドル円 始値 118.93 高値 121.32 安値118.78 終値120.60 値幅:2円54銭
image001
表①:ドル円 週足チャート(赤:陽線 青:陰線)

先週は陽線引け、一時121円32銭をつけるものの、先々週高値121円57銭には届かず、一方安値は118円78銭で先々週安値118円53銭を下抜けることはありませんでした。いわゆる「はらみ線」を形成し、移動平均線5週線(紫のライン)の下にローソク足はあるものの、上昇したい気持ちは感じられ、何かをきっかけに動意を得て、上昇の兆しがある終わり方をしています。

image002
表②:ドル円 日足チャート(赤:陽線 青:陰線)

次に日足を見ていくと、先週は日々下値を切り上げ、200日移動平均線・一目均衡表基準線・125円276銭と116円111銭の50%戻しの120円69銭の3つのポイントが集まる付近を3日連続一旦は超え、上値トライするものの終値では押し戻される展開が続き、やはり重要なポイントであることがわかります。木・金とローソク足が十字線になっていることから、上下どちらに行こうか気迷いが感じられます。

200日線に上値を抑えられいる一方で、変化としては、MACDがゴールデンクロスを形成している点は覚えておきましょう。

image003
表③:ドルインデックス 日足チャート(赤:陽線 緑:陰線)
image004
表④:ユーロドル 日足チャート(赤:陽線 青:陰線)

先週のドルインデックスは再び95台まで下落しました。ユーロドルが6日連続陽線を形成し堅調推移を続けているためのドルインデックス下落で、これは一旦のユーロドル手仕舞いで、新規買いではないと思われます。

メジャーSQの週ということで株価乱高下につきあわされるドル円でした

先週は、メジャーSQの週ということもあり、株価乱高下の忙しい1週間でした。今週もFOMCの発表があるまでは、おそらく株価に左右されることになると思いますが、ただ、上海株が日本同様ですが中国御上のマジックにより、
image005
表⑤:上海総合株価指数 日足チャート(赤:陽線 緑:陰線)

一旦3000ポイントを割らなくなりましたので、市場の目は、やはり今週のビッグイベントFOMCに移ってきていると思われます。未だ利上げが不透明なことが、市場に不安感を与える一番の原因であるため、今週この不安心理をイエレン議長が払拭してくれるかに注目したいと思います。

*先週の日銀買入結果 http://www3.boj.or.jp/market/jp/menu_etf.htm

07日 ETF 317億 J-REIT 13億円
10日 ETF 317億

今週はFOMC前のポジション整理や思惑に気をつけよう!

今週木曜日深夜3:00にFOMCの結果発表となりますが、それまでは基本的に株価を見ながらのドル円相場となると思われます。ここ数週間、ドル主導で相場が動いていませんでしたが、今週はその雰囲気が変わってくるかもしれません。
始めにもお話ししましたが、ドル円週足チャートではらみ線を形成しているため、ドル円は移動平均線5週線の下に位置しているものの、上昇の可能性がでてきています。(表①参照)
image006
表⑥:ドル円 時間足チャート(赤:陽線 青:陰線)

時間足で見ると、4日以降ドル円の下値が切り上がってきているのがわかります。また10日以降値幅が収縮しているため200日移動平均線付近でエネルギーを貯めているものと思われます。もしかしたら、この横ばい推移がFOMCまで続くかもしれませんし、思惑先行、ポジション調整などFOMCに近づくにつれ動き出すかもしれません。FOMC前にトレードをされたい方は、超短期でのトレードをされたほうが良いでしょう。

また、深夜FOMC発表時にトレードをしようと思っている方は、3:00の発表後と、3:30からのイエレン議長の会見後では、全くドル円が反対に動く可能性もあるので注意しておきましょう。
翌日の東京市場はFOMCを受けての相場展開になると思われますが翌週は月・火・水と東京市場が3連休となるためポジション調整も途中から出てくると思われますので、この点にも気をつけたいところです。

引き続き、落ち着いてはいますが、上海株には目を配っておきましょう。3000ポイントが中国御上にとってのサポートラインと考えられ、買い支えが行われていると思われますが、ここを仮に切った場合は日本株・ドル円にも影響がでると思われます。また、仮に米国が利上げに踏み切った場合の翌日金曜日の中国人民銀行の出方にも注意を払っておきましょう。

現在、ドル円は月足→週足→↓日足→↑といった感じです。今週も200日移動平均線がポイントになると思われますので、毎日しっかりと位置を確認しておきましょう。

今週の予想レンジは、狭いレンジで118円53銭-122.00円のレンジ、広いレンジで118円-123円49銭のレンジで考えています。

●投機筋のドル円ポジションは、買いポジションが、前週よりも更に大きく減少しています。FOMCに向けてのポジション調整や株価下落による手仕舞いからの減少と思われ、来週以降ポジションを再び作り始めるのではないでしょうか

●個人投資家のオーダー状況は先週を終えた時点では、売りが多め。121円00銭にオーダーが多く入っています。
買いは120円30銭台がやや多め。

今週はいよいよFOMC 今週の注目経済指標

今週はいよいよFOMCが行われますが、それまでは日米中の株価に気をつけつつ、15日の日銀黒田総裁の会見にも注意をしておきましょう。一部報道で、「日銀は消費者物価指数の見通しの下方修正を検討している」「政策は新型の消費者物価指数コア次第となる」などと伝わっているため、会見内容によってはドル円が動く可能性があります。

以下、ドル円に影響があると思われる経済指標・イベントです。
13日(日)
14:30(中)8月小売売上高(前年比)      予想10.60% 前回の結果10.50%  結果10.80%
14:30(中)8月鉱工業生産(前年比)      予想06.50% 前回の結果06.00%  結果6.10%
14:30(中)8月固定資産投資(前年比)     予想11.20% 前回の結果11.20%  結果10.90%

14日(月)
18:00(欧) 7月鉱工業生産季調済

15日(火)
未定 (日) 日銀金融政策決定会合
10:30(豪) RBA議事録
15:30(日) 黒田日銀総裁による会見
17:30(英) 8月消費者物価指数・生産者物価指数
18:00(欧) 9月ZEW景況感調査
18:00(独) 9月ZEW景況感調査
21:30(米) 8月小売売上高・9月ニューヨーク連銀製造業景気指数
22:15(米) 8月鉱工業生産

16日(水)
17:30(英) 雇用統計
18:00(欧) 8月ユーロ圏消費者物価指数改定値
21:30(米) 8月消費者物価指数
23:00(米) 9月NAHB住宅市場指数

17日(木)
07:45(NZ) 第2四半期GDP
08:50(日) 8月通関ベース貿易収支
17:30(英) 8月小売売上高指数
21:30(米) 週次新規失業保険申請件数・8月住宅着工件数・8月建設許可件数
23:00(米) 9月フィラデルフィア連銀景況指数
27:00(米) FOMC政策金利発表
27:30(米) イエレンFRB議長による記者会見

18日(金)
21:30(加) 8月消費者物価指数
23:00(米) 8月米景気先行指標総合指数

その他、以下の点にもご注意ください。
・米国10年債利回り
・日米株価動向
・要人発言
・中国株の動向(プレオープン寄付き10:25注意)・人民元基準値
・商品相場(金・原油)

FOMCまではレンジ取引の可能性 先週・先々週の高値を意識しておこう

image007
表⑦:ドル円 日足チャート(赤:陽線 青:陰線)

image008
表⑧:ドル円 時間足チャート(赤:陽線 青:陰線)

先ほどもお話ししましたが、時間足を見ると、4日以降、徐々に下値を切り上げているのが分かります。また日足を見ると5日移動平均線の上でローソク足が推移し、今週5日線が200日線を上抜いてくる可能性があります。その時、日々の終値も200日線の上に乗って、今度は200日線がレジスタンスからサポートに変ることも考えられます。ただ、先週の高値①121円32銭と先々週の高値②121円58銭を上に抜けることができないようであれば、上値の重い展開になると思われ、レンジ推移になるかもしれません。そして何かをきっかけに上か下かに離れる、そんな感じのイメージでいます。それがFOMCなのかもしれませんし、株価なのかもしれません。10日、11日の日足のローソク足を見てもコマの形を形成していて、どちらに行こうか迷っている感があります。
だんだん値幅が縮まってきていますので、下サイドは日足で直近安値を意識したトレード、上サイドは先週高値、先々週高値を意識したトレードをしてみたいと思います。

チャートポイント

一目均衡表の雲・基準線・転換線・移動平均線5日線、200日線は日足でしっかりと毎日確認しましょう。
ドル円
先週終値 120.60銭

123円49銭(8月21日高値)
123円13銭
123円00銭(心理的節目)
122円50銭(心理的節目)
122円28銭
122円00銭(心理的節目・8月24日高値)
121円57銭(8月31日高値)
121円32銭(10日高値)
121円00銭(心理的節目)
120円96銭(11日高値)
↑上(レジスタンス)のポイント
●120円60銭 先週終値
↓下(サポート)のポイント
120円36銭(11日安値)
120円00銭(心理的節目)
119円97銭(10日安値)
119円79銭(9日安値)
119円50銭(心理的節目)
119円00銭(心理的節目)
118円84銭(8日安値)
118円78銭(7日安値)
118円53銭(4日安値)
118円50銭(心理的節目)
118円44銭(8月26日安値)
118円24銭(8月25日安値)
118円00銭(心理的節目)
ここを終値で下回った場合、一旦様子見とします。

今週も頑張りましょう!