
グッドマン法というギャンブルの賭け方はバイナリーオプションで有効なのか?
グッドマン法についてバイナリーオプションと絡めて解説します。
グッドマン法とは
グッドマン法は、マーチンゲール法やモンテカルロ法と同様、カジノなどでのギャンブルでの”賭け方”になります。
連勝した時だけ賭け金を増やし、負けたら賭け金を減らすというルールなので、ギャンブルの心理的な基本である、
運が味方している時は攻める。 運が味方していない時は引っ込める。 その見極めが大事。
というものを強制的にルール化したようなものです。
- 連勝した場合、賭け金を1・2・3・5と増やしていく
- 賭け金の上限は5まで。以降連勝しても掛け金はずっと5のまま
- 負けたら賭け金を1にして以下繰り返し
賭け金の上限も5倍までと定められているので、攻略法や必勝法というよりは、ちゃんとルールを決めて賭ければ大きな負けは生まれないというやり方です。
シミュレーションしてみました
回数 | 賭け金 | 勝敗 | 連勝 | 収支 |
---|---|---|---|---|
1 | 1000 | ○ | 0 | +1000 |
2 | 1000 | ○ | 1 | +2000 |
3 | 2000 | ○ | 2 | +4000 |
4 | 3000 | × | 0 | +1000 |
5 | 1000 | × | 0 | ±0 |
6 | 1000 | × | 0 | -1000 |
7 | 1000 | × | 0 | -2000 |
8 | 1000 | ○ | 0 | -1000 |
9 | 1000 | × | 0 | -2000 |
10 | 1000 | × | 0 | -3000 |
11 | 1000 | ○ | 0 | -2000 |
12 | 1000 | ○ | 1 | -1000 |
13 | 2000 | ○ | 2 | +1000 |
14 | 3000 | ○ | 3 | +4000 |
15 | 5000 | ○ | 4 | +9000 |
16 | 5000 | ○ | 5 | +14000 |
17 | 5000 | × | 0 | +9000 |
18 | 1000 | × | 0 | +8000 |
試しにシミュレーションをしてみました。 シミュレーションをしてみると以下のような感想を抱きました。
- 負けても1000円単位(1倍)なのでなかなか減らない
- 大きく賭けて負ける時は、それ以前に勝ちが溜まっている状態なので大きなマイナスにはならない。
- 例えば、15回目は5000円の勝負。勝てば+9000円という運命の分かれ道。負けた場合は、-1000円となるがそこまでの損失では無い。
- 回数を重ねて、連勝するチャンスを待つ堅実な賭け方である。
- 負けて熱くなっても、1000円しか賭けられないので気持ちにブレーキがかかる。
グッドマン法のメリット
このややこしい賭け方には何の意味があるのか?
グッドマン法は、運が見方をしている時は大きく賭けようというのがメインのように思えます。
確かに大きな特徴ですが、実はもっと大きなメリットがあります。
熱くなっても投資金額を増やせない
という事です。
この手の手法を解説する際に必ずリンクしてしまうのが「バイナリーオプションは負けにくいのに勝てないのはなぜなのか」という記事があります。
この記事で負ける理由の一つとして、「熱くなって投資金額を増やしてしまうから」という項目があります。
グッドマン法をやると、一度負けると次は1倍からのベットとなる為、なかなか破産に至らないのです。
グッドマン法はギャンブルではメンタルコントロールとして有効な手だと思います。
バイナリーオプションに当てはめるとどうなの
さて、個人的な感想ですがマーチンゲール法に批判的な事もあり、最初は「そもそも賭け方を変えるなんてどうだろうか」「マーチンゲール法に毛が生えただけじゃないか」
と思っていましたが、少し考え方を改めました。
まずは重複しますが、負けた時に金額を増やして破滅するのを自動的に防いでくれます。メンタルコントロールをしてくれます。
そして、ギャンブル以上に為替の動きの方が流れがあるからです。
流れというのは、具体的には使っているテクニカルツール通りの動きをする時間帯があるという事です。
これは先ほどのギャンブルにおける「運や流れ味方にしている時」とかそういう理屈では説明できない点からではなく、為替は人が動かしているので、市場の参加数やニュース等で相場の流れというものが実際にあるからです。
個人的には勝っても負けても常に一定の金額で取引をするというルールが一番良いとは思うものの、ここまで解説してきてグッドマン法を否定する理由も無いなと思えてきました。