
スキャルピングとは
まず、スキャルピングとは?から説明します。
スキャルピングとはFXで用いられる取引方法の一つです。
バイナリーオプションでは、取引開始(購入)後、一定の時間が経つと自動的に決算となりますが、FXは自分の好きなタイミングで決算をします。
FXはその期間によって取引スタイルの名称が分かれています。
- 一度買ったらしばらく数ヶ月から年単位で保有し続ける長期保有。 ゆったり資産を運用することができます。
- 数日から1週間ほどで手仕舞いをするスイングトレード。日足や週足などを見ながらゆったりトレードをします。一度に狙う値幅も大きくなるのが特徴です。
- 続いて、もっともメジャーであるのがデイトレードです。一度持ったポジションは基本的にその日のうちに決済するFX王道のスタイルです。
- デイトレードよりさらに細かく一日に何十回から何百回とトレードを繰り返すのがスキャルピングです。
「スキャル」とは、「動物の頭の皮をはぐ」という意味があり、その名が示す通り、一度の利益は僅かではありますが、それを繰り返すことで利益を重ねていきます。
つまり「短期取引」です。
①~②の期間で考えて取引するのがデイトレ
③~④の期間で売買を繰り返すのがスキャルピング
スキャルピングのメリットや考え方
為替相場には上昇トレンド・下降トレンドという言葉があります。
これは、「今上昇中」という期間が発生するという事が現実にあるというです。
上昇中に買って上がったら売るを繰り返せば利益になります。
つまり、今上昇中なのか?下降中なのか?の判断が出来れば良いという事で、それはさほど難しい事ではありません。
何故売買を繰り返すのか? というと、いつ上昇が終わるかが分からないから細かく利益を確定する。という戦略です。
細かく取引すると決めていれば上昇トレンドが終わり負けた時の損失が少なく、確定した利益があるのでプラスになるという手法です。
最近では、ネット通信などの取引環境が整備されてきたこともあり、デイトレード以上に注目を浴びている取引スタイルになってきました。
ですから、バイナリーオプション取引自体がスキャルピングのようなもので、FXでスキャルピングを得意としている方が、同じ事をバイナリーオプションでやれば利益がもっと大きいのでは?と考える方もいるでしょう。
FXの場合は、値幅が利益になる(高く上がれば上がった分利益)ので、1分程度では大した利益にならない場合があります。
バイナリーオプションでは倍になるので、歴史が長くより研究されているFXのスキャルピング手法をそのままバイナリーオプションに活かせないか? と考えるのは自然な事です。
なので、FXのスキャルピング手法をより掘り下げてみましょう。
FXにおけるスキャルピングの手法
スキャルピングの取引方法は十人十色ですが、バイナリーオプション攻略でも用いる「レジサポライン(抵抗線支持線)」を抜けた後の順張り、レンジ相場での逆張り、大きく動いたあとのリバウンドなどが代表的な方法に挙げられます。
抵抗を抜けた後の順張り例
スキャルピング手法の例として一番挙がるのはテクニカルツールが示す抵抗線・支持線を抜けた後に発生するトレンドで順張りというものです。
抵抗線前後には、「買い」と「売り」のオーダーが集中していて、心理的に抵抗線手前の方が「売り」オーダーが多く、抵抗線を抜けた後は「買い」オーダーが多いので、自然と図のような相場が出来やすいです。
つまり、抵抗線を抜けた後、しばらくスキャルピングチャンスという事です。 ラインを抜けたすぐ後が利益幅が多いので抜けた瞬間を見極めて買うという方もいますが、難易度が高いです。
さて、ここでやっとバイナリーオプションの話に戻しますと、このサイトでは何度も別の記事で解説している通り、
抵抗線でのLOW狙いがテッパンです。 抵抗線に当たるとすんなり進まず、数分は推し戻される傾向が非常に強いので勝率が高いです。 FXの場合は、値幅が利益になるので全然利益にならないのでバイナリーオプション独自の方法です。
では、肝心のスキャルピング手法を真似して、黄色の期間でHIGH狙い取引を繰り返せば勝率は高いのではないか?
という話です。 確かに上昇中なので理論上、HIGHの方が勝率は高いというのは一理あります。
しかし、上昇しながらも上がって下がってを繰り返す為、勝率が上がりにくいのが現実です。 大きな違いは、決算のタイミングを自分で選べない点にあり、FXの場合は購入時よりも一時的に下がったとしても、再び高くなったら決算をするという事が出来るので、同じやり方だとバイナリーオプションの方が不利なのです。
こう考えると、スキャルピング期間での取引を研究するよりも、バイナリーオプションでは独自に使える攻略法である逆張り1点狙いに絞り、スキャルピングはFX口座でやった方が良いのでは・・というのが私の見解です。
その他、例としてレンジ相場での逆張り、大きく動いたあとのリバウンドの2点を挙げましたが、この2点はバイナリーオプションと同じ考え方です。
FXで研究された新しい方法があるかと探しましたが、やはり決算のタイミングを選べるという事を前提にしているので同じ考えでやるとそれならFXでやった方がいい事になってしまいます。
結論・・スキャルピング手法をするならFXでする方が良い
つまり、FXでのスキャルピング方法は決算のタイミングを選べるという事を前提にしているので決算タイミングを選べないバイナリーオプションで無理してやる事はない、という事です。 利益率は良くても勝率が上がらない方が損です。
それならFX口座で同じように取引した方が良いというのが結論です。
バイナリーオプションの攻略はFXとはやはり違います。
類似した内容の記事をいくつか紹介しますので合わせてお読み下さい。
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